TV通販のショップジャパンでおなじみの「50万回こすっても傷まない」を謳い文句にして大ヒットしていたオークローンマーケティング社のフライパンセラフィットが、景品表示法に違反する表現があったとして消費者庁より措置命令を受けました。
対象となったのは、2014年9月〜2015年11月にショップジャパンで放送していた内容についてで、フライパンのセラフィットは「コインで削っても、傷ついたり剥がれたりしない」「大量のくぎを炒めても傷つかない」というのを実際にそれを行っている映像を字幕と共に流し「耐摩耗テスト50万回クリア」というキャッチフレーズを堂々と謳っていました。
しかし、消費者庁が第三者機関を通じて行った調査で、金属製のフライ返しを用いた場合5千回ほどで傷つくことが実証されました。
それにより消費者庁がオークローンマーケティング社に確認をしたところ、同社より「実際はナイロン製の調理器具でテストした結果の回数(50万回)」であったという回答が返ってきたということで、誇大広告であったと判断して景品表示法違反という再発防止を求める措置を行いました。
実はうちでもこのセラフィットを家族が昨年購入しまして(まさに問題の広告放送が行われていたのを見て)、最初こそ良い感じで、宣伝文句にあるように油なしでも焦げ付かずに美味しく調理出来ていたのですが、なんとひと月くらいしたら焦げ始めてきてしまいました。
購入した家族はCMを信じ切っていたためかなりこれには悩んでしまい、自分の使い方が何か間違っていたのではないかとかしきりに説明書を見直したりしていました。
しかし少し油を引いても物によっては焦げたりこびりつくようになってしまって、結局は使うことをやめてしまいました。そして今回のこのニュースを知って、騙されてたというような感想を持ったようです。
TV通販で宣伝される商品は、広告の文句が最高に魅力たっぷりのもののように感じられて、ついつい購入してしまう人が多いのですが、気をつけなければいけないことは、まずなんといっても「絶対にデメリット部分の紹介はせずに、ひたすらメリットしか言わない」ということです。
実際はどんなものでも必ずデメリットというものはつきもので、それが購入者個人にとって問題があることなのかないことなのかのどちらかでほんとにその商品が良い物と言えるかどうかが決まるのです。
しかしそのデメリット部分の説明がないと、いざ使ってみてはじめて「これのこの部分がダメ」ということに気づいて二度と使わない、買わなきゃ良かったということになることもしばしばあります。
こんな失敗を出来るだけおかさない為には、欲しいと思うものがあってもすぐに電話したりせずに、購入前には、ネットなどでたいていクチコミが出ていますのでそういったものを調べて、本当のその商品の姿というのもをしっかりと把握することが望ましく、ある程度のデメリットがわかってもそれでも買いたいと思うものだけを購入するように心がけることが必要です。
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