一昔前までは当たり前だった「本を買うなら街の本屋」。
それが「本を買うならインターネット」になって随分と経ちました。
そして今、本屋はさらなる進化を遂げようとしています。
少し前から普及しつつある、本を買わなくても自由に読める本屋。
さらには本屋内だけでなく、併設されたカフェに購入前の本を持ち込めるところも。
ただの本屋から、それぞれが個性を持った本屋へと進化していっているようです。
“進化した本屋”の火付け役
「選んでくれる本屋」
数年前にブームになった、
「自分の好きなジャンルや好みの本を伝えると、
オススメを選んで送ってくれる本屋」というのがあります。
いままで、いわば受け身だった本屋。
提案といっても、せいぜい店頭のPOPや配置程度だったのが
個人に合わせてオススメしてくれるという新しさで一躍有名になりました。
空間を丸ごと楽しめる本屋
ニッチなバックナンバーを取りそろえた本屋、あるジャンルに絞ってセレクトした本屋。
どんな本でもネットで簡単に手に入る時代になったからこそ、
新しいアプローチで、店頭販売の本屋に客足を戻そうと、それぞれが工夫を凝らしています。
ただ本を買ってもらうだけではなく、その空間を丸ごと楽しめるような
ラウンジのある本屋や、カフェ一体型本屋に至っては、地方にもじわじわと浸透し始めました。
ゆっくりと本を選んで、その場でお茶をしながらその本をめくる。
スピーディーにネットで手に入れられる時代になったからこそ、
この真逆ともいえるサービスが人気なのかもしれません。
そんな中、全く新しい本屋(?)が登場しました。
コンセプトはズバリ「泊まれる本屋」
正確には本の販売は行っていませんが、池袋に昨年秋にオープンしたのが
泊まれる本屋「BOOK AND BED TOKYO」。
本好きなら誰しもが体験したことがあるであろう、「本を読みながらの寝落ち」という、
最高に幸せな体験ができる宿泊施設です。
店内には大きな本棚と、ソファ、ベッド。
平日なら3,500円~宿泊可能というリーズナブルさ。
宿泊施設というからには、シャワーや洗面台も完備されています。
16時にチェックイン可能で、翌朝11時のチェックアウトまで、本は読み放題。
そして無料のwi-fiも利用可能ですので、メールチェックしつつゆっくり本を読みたい、
という人にもぴったりです。
忙しい毎日、たまにはただただ本を読み続けて寝落ちするという贅沢を味わってみては?
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