アドラー心理学に学ぶ「それは誰の問題なのか」

生活

ビジネス、私生活、そして子育てと様々な方面で活用できるということで、
ここ数年注目を浴びているアドラー心理学。

アドラー心理学は、アルフレッド・アドラーと言う人が唱えた心理学です。

一番有名なのが「勇気付け」ですね。

Alfred_Adler

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褒めないアドラー心理学

たとえば子育て手も、アドラー心理学では褒めるということをしません。
何かができても
「うまいね」
「すごいね」
「やったね」
と褒めるのではなく、
「助かったよ」
「ありがとう」
という感謝の気持ちを伝えます。
褒める、というのは上の立場の人が下の人にすることだという考え方なんですね。

子育てのにおけるアドラー心理学

しかることもしません。
なぜなら、たとえば子どもが宿題をしなかったとします。
「宿題をしなさい!」というのは誰のためなのか?
もっというと「宿題をせずに困るのは誰なのか」ということです。
その問題は誰の問題なのか、と分離して考えるのがアドラー心理学の基本です。

宿題をせずに困るのは子ども。
かといって怒ってむりやり宿題をさせるのではなく、放置するのでもなく、
なぜ宿題をする必要があるのか(誰のためにやるのか)を教え、
「困ったときにはサポートするよ」という姿勢を見せるのが勇気付けだといえるでしょう。

ビジネスシーンでのアドラー心理学

ビジネス面なら、OJTをしたことがあるひとなら経験したことがあると思います。
後輩が教えても教えても覚えない、言ったことをやらない。
「どうしてできないんだ」「やらないんだ」
それは本人のために言っていることでしょうか?
OJTである自分が、上司からしかられては困る、という別の問題になっていませんか?
確かに上司にしかられたら困るのは自分です。
であれば、それは自分の問題。
でもそれと後輩の覚えが悪いのは別の問題、と分離していきます。

歴史があるため全てが正しいとも現代的とも言えるわけではなく、
賛否両論あるアドラー心理学ですが、
この春からの新しい環境や職場、立場、人間関係で悩んでいる方は
一度アドラー心理学の本を手にとってみるのもいいかもしれません。

必要以上に、自分の問題ではない問題を
抱え込むことでむやみに悩んでいたことに気づき、気が楽になるかもしれませんし、
みんなに好かれようと立ち回る必要が無いことに気づくかもしれませんよ。

少しでも頭を悩ませる出来事や、イラッとする出来事が起こったら
まずは深呼吸をして「これは誰の問題?」と、自分に問いかけることから始めてみては?

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