一口に慶弔と言いますが、妊娠・出産の方はある程度、
数か月の準備期間がありますので、一般的に何かに慌てることはありません。
しかし、死亡から葬儀に至ることとなりますと、
通常は余程のことがなければ前もって準備しておくことはありませんから、
その時は突然訪れるなど、いざとなると慌ててしまうことも多いのではないでしょうか。
さて、人が亡くなった場合に、それが病院で亡くなったとなると、
たいてい病院から葬儀屋を紹介されますし、そのあとの流れにはそれほど戸惑わないでしょう。
そうでない場合はいろいろと手続きに問題が起こる場合がありますので、
まず自宅にいたときに家族などの様子がおかしいと感じたら、
気づいた時点でなるべく早く救急車を呼ぶなどして、病院への搬送を依頼します。
医師の死亡宣告が下ると、いつまでも病院に遺体を安置することが出来ませんので、
どこかへ運ばなければなりません。
しかし、自家用車やタクシーなどで遺体を運ぶことは法律上禁じられていますから、
葬儀社などの車で運ぶ必要があります。
いざ人が亡くなると、残された人たちには悲しみに浸る前に通夜、葬儀と忙しさがやってきます。
まずは亡くなったことを親せきや友人、職場などに連絡が必要です。
故人に縁のある人だけでなく、例えば自分の親であれば、自分自身もしばらく仕事を休む必要がありますし、
そういった意味でも自分の職場にも連絡をしなければなりません。
その際、弔電などを出す職場であれば、葬儀会場の住所や連絡先、葬儀の日時を聞かれますので、
葬儀会場が決まれば、ツヤと葬儀の日時や場所、連絡先は必ずメモをとっておき、
亡くなったことを告げる電話でスムーズに伝えられるようにしておきましょう。
葬儀の費用について
葬儀費用は、葬式にどれくらいの人数を呼ぶか、
どれくらいの規模で行うかなど、さまざまな違いで大きく予算が変わります。
これに関しては葬儀屋がいくつかプランを提案してきますし、宗派によってもさまざまです。
たとえば、「〇〇万円からの葬儀」という広告なども見かけますが、
いざ自分にとって大切な方が亡くなった際に、あまりにも質素な葬儀では、という気持ちにもなりがちです。
祭壇の豪華さやお花、また仏葬であれば呼ぶ住職の人数によっても変わってきます。
そして、弔問に来てくださる方々には香典返しであったり、またツヤの間付き添ってくれる親族には
夕食や翌朝の朝食、昼食と準備する必要もありますので、その分費用は加算されます。
香典ももちろん入ってきますが、こればかりは結婚式のように先に概算を出すことも難しいでしょう。
式場によってはカードが使えない場合もありますので、現金を多めに引き出しておくほうが無難です。
亡くなった方の通帳などからお金を引き出さなければならない場合は、
銀行などに亡くなったことを話してしまうと、遺産相続の観点から口座が凍結されてしまうので、
その点にも注意して行動しなければなりません。
葬儀のカタチを考える。
また、葬儀の方法は今の時代は特に、それぞれの家族の考え方によっても違ってきますので、
社葬をするような場合でなく、親しい家族などだけで行いたい場合は、
それこそ前もって自分で計画しておくことも大切なのかもしれません。
これは先日別の記事にも書いた「終活」にも通づるところがあります。
ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
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