電子書籍は本を手軽に持ち運んで自由に読む方法として高い人気があるのですが、
しかしこの電子書籍の致命的な短所として
「既に紙の本を持っていてもそれを電子媒体で読むことができるわけではない」
というところが出てきます。
例えば既に数十巻出ているコミックを全て紙の本で持っていて、
それが今になって電子書籍として販売されたとしても
新たに買わない限り紙の本として読むしかないのです。
しかしこのこれを何とかする方法として一部で注目されているのが「自炊」です。
電子書生の”自炊”とは?
これは要するに紙の本をスキャンして電子データ化し、
電子書籍と同じように取り扱えるようにしようという方法なわけですが、
もし実現できれば本を大量に持っている人ほど嬉しいことになるでしょう。
それではその具体的な方法としてはどういった形になるのかというと、
まず考えるべきは「本を裁断するのかどうか」というところです。
一見すると裁断する必要はないようにも見えますが、
本を書籍のままスキャンするということになると
専用のスキャナーが無いと効率が非常に悪くなってしまいます。
裁断するのであればスキャナー付きプリンターがあれば電子化できるのですが、
もし本をそのままの状態にしたいのであれば専用のスキャナーを購入するようにしましょう。
ちなみに専用スキャナーを使っても、裁断する方法に比べると
見やすさは劣るのが現状ですので、この点も事前理解が必要です。
さて、今回は最も一般的な裁断による自炊のケースですが、
この場合ですとまず最初に本を裁断する作業から始まります。
カッターナイフでも裁断することは可能なのですが、
大量の本を効率的に電子化するのであれば、裁断機を買ってくることがベストです。
「押し切り」と呼ばれるタイプのシンプルな裁断機であれば
1万円程度でホームセンターで購入することができます。
裁断が完了したのであればここからスキャンに入っていくわけですが、こ
れは先ほど述べたとおりスキャナー付きの複合機でも一応対応可能です。
ただより効率的に自炊をしていくということであれば、
両面同時にスキャンできるタイプのスキャナーの購入も検討してみてください。
スキャナーを操作して紙面をデジタルデータにすることができたのであれば、
後はその画像のまま電子書籍として読むか、
PDF形式に変換して管理するかのどちらかを選ぶことになります。
ただスキャンした直後の画像のまま、使用するということになりますと
少々管理に手間がかかりますので、
PDF作成ソフトを利用してPDFファイルに変換した方がよいでしょう。
ここまで出来たのであれば晴れて自炊は完了し、
手元の本を電子書籍として読むことができるようになるのです。
ただ実際に自分で行うとなると、慣れていないとかなり手間がかかるというのも事実です。
特に何十冊も電子化したいなどのことになると、
数日かけて作業を行っていかなくてはならないこともあるでしょう。
ですからもしより手早く電子化したいのであれば、
自炊を代行してくれる業者に依頼をしてみるというのも
ひとつの手になりますので覚えておきましょう。
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