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アート難民が増えている?

直島 仕事

「アート難民」という言葉をご存知ですか?

今の時代、SNSやブログを利用して、自分の作品を世に出すことは容易になっています。
そのため、今までなら誰の目にもとまらなかったような(失礼)作品も、
発信の仕方次第で、ある程度有名にすることもできるでしょう。
それは決して悪いことではなく、芸術を志す誰もが、芸術で生活していく可能性を見いだせる、
そんな風にもとらえることができます。

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アートで生きていくことを目指して

アートを志す若者たちが、目指す場所のひとつが瀬戸内にあります。
瀬戸内という言葉でピンと来る人もいるかもしれません。
「瀬戸内芸術祭」で一躍有名になった、直島をはじめとする島々です。

直島

元々、人口の少ないこれらの島には、瀬戸内芸術祭で日本はもとより、
世界角国からたくさんの観光客や、芸術を愛する人が集まりました。
それは芸術祭開催期間を終えた今もなお、続いているそうです。

今まで無名だった島々は、今や観光名所とも言えます。

観光産業で起死回生を図ったともいえるこれらの島々には、
アートを志す若者たちが続々と移住し始めています。
もちろん、島の人たちも、若い人が増えて島に活力が戻ってくることは歓迎です。

芸術を目指すからには、世界からアートを求めて人々が集まる島に住んでみる。
それは評価を得るためにも、そして大きく飛躍するためにも、
芸術を志す人々にとって、ごく自然な思考なのではないでしょうか。

なぜ、アート難民は生まれるのか

アート難民という言葉が生まれた理由。
そして、その言葉の意味。

アート難民は、俗にいう難民とは違います。

あこがれの地へやってきたものの、
島になじめず、孤立してしまった人々を指します。

SNSなどでは容易に不特定多数とコミュニケーションをとれる彼らも、
実際に移住した先で、島独特の近所づきあいであったり、
少人数がゆえの結束感であったり、そういったものに戸惑いを感じているのかもしれません。

ですが、島という、ある意味閉ざされた世界の中で
円滑に生活していくためには、そこの風習に従うことが先決です。

それができずに閉じこもることで、島民との意思疎通を図れず
孤立していくアート難民は、島民にとっても戸惑いを感じる存在のようです。

自治会や地区の催しに参加するなどすれば、コミュニケーションも図りやすいですが
こういった移住者の多くは、住民法も映していない場合が多く、
そういった行事のアナウンスも受けられない状態にあるようです。

もしもあなたが移住を考えているなら

島の文化というものは、都会の生活とはもちろん違いますが、
それ以上に非常に閉塞的なものといえます。
もし、そのコミュニティに飛び込んでいく覚悟をするなら、
ぜひ完全にその島に骨をうずめる覚悟で行ってほしいです。
実際にどうなるかは分かりません。
ですが、それくらいの気持ちでいかないと、現実は厳しいのではないでしょうか。

その島の人間として生きることを決める。
それくらいの覚悟があれば、アート難民という存在は生まれないのかもしれません。

芸術を志すにしても、まずは住む土地の人との交流があってこそではないでしょうか。
それなくして作品作りに没頭するだけであれば、移住なんてする必要はないのですから。

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