日本は他国とは違い、実は高速バス網、路線バス網共に、
余り発達していないと言えるのではないでしょうか。他
国、特にヨーロッパ諸国の場合は、
比較的大きな街には必ず一か所のバスターミナルが設置されており、
そこから、高速バス等が発着し、路線バスが結んでいるといった連携を取って運営している様です。
しかし、我が国は全く違った感じで運営していると言っても過言ではないでしょう。
その方法とは、バスでは無く、鉄道がバスの輸送を担うといったことです。
しかし我が国の場合は、大正時代の我が国初の平民宰相である原敬首相が、
日本全国に鉄道の路線網をひき過ぎたため、
今ではその弊害に苦しんでいるといった所ではないでしょうか。
列車には列車の楽しみ方があります。
各駅停車の普通列車の旅は、東海道新幹線に乗車すれば一発でその面白さが理解できるでしょう。
実は東京寄りと名古屋、大阪寄りといった感じに言語区分がはっきり聞き分けられるというのは、
この東海道本線の醍醐味ではないでしょうか。
路線バスの場合も同様です。高速バスとは違い、
かなりの田舎でも走行されているといった特異性を持っています。
バスの廃止は、この人口減少時代において、
地域コミュニティーを破壊することになる等ということから、
各町村では当該町村の集落間を連絡する、或は集落から近隣の駅までを結ぶ、
コミュニティーバスの運行に乗り出す町村も出始めてきているようです。
バスは、地方で運営していくには大変な苦労をします。
しかし、このバスは、各バス停に停車するバスであるため、
当該地域の地域制等を垣間見ることができるため、非常に楽しい旅行になると言えるでしょう。
加えて、普段は普通列車で行く場所に、あえて、
大金をつぎ込んでバスの小旅行とすることも面白いかも知れません。
普段はレールの上からでしか見ることができない風景を、あえて、
バスの顧客目線で色々と見ることができるといったことも楽しいでしょう。
こういった場合は、通常は安価に抑えられるバス料金についても、
正規の値段での支払いが通常ですので、割高になっている場合が殆どでしょう。
鉄道王国の我が国において、バスが発達しているのは、
意外にも、北海道ではないでしょうか。
明治維新以後に開発された北海道は、
本州や九州程、鉄道が発達しているとは言い難い状況でしょう。
赤字ローカル線で事業を行わなくなって久しい路線もありますが、
それだけではないでしょう。
分散化している集落同士の連結にはバスの運行が最も適していると考えたのか、
今では列車以上にバスの路線網を通して、各集落ごとを連結していると聞きます。
いずれにせよ、バスでの小旅行は、鉄道のそれより良いと思われる部分が多数ある元思われます。
それは、やはり地域間の交流密度が高くなることにより、
雑談で当該地域のちょっとした歴史等も学べるわけです。
本当に一石三鳥でも四鳥になるための方法として、出来るだけバスで行ってみるべきでしょう。
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