2016年リオオリンピックが終わりを告げましたが、今大会は別の側面でも注目を集める大会となったと言えます。
それはIOC国際オリンピック委員会が、今大会に担った役割の数々です。
IOC国際オリンピック委員会がうまく立ち回ったことで今大会を成功させたと言えますが、しかし実際に国際オリンピック委員会がどんな活動をしているのかをあまり知る人は少ないと言えます。
IOC国際オリンピック委員会の役割は大きく分けて3つの部類に入ると言えます。
一つ目は開催都市の選定です。
1000年以上の歴史を持つスポーツの祭典オリンピックですが、現在では4年に一度の平和の祭典というキーワードで商業面から莫大な資産が流れる大会に変貌しています。
もちろんそれが悪いことではないのですが、大会を開くメリットを考えることでオリンピックを開く上で不明瞭な資金の流れが起きるリスクも高まっています。
そこで国際オリンピック委員会は不明瞭な資金の流れを監視しつつ決められたルールを作り、そのうえでどんなテーマで大会を開きたいのかを吟味し開催地の候補を絞り最終的に4年後の開催地を決定します。
2つ目の役割は、2016年リオオリンピックが注目を浴びるきっかけになったことですがドーピングの規制です。
ドーピングは筋肉増強剤以外にも血圧を向上させる薬や精神を安定させる薬を大会前に服用することによって、本大会になったときに精神と肉体を強制的にベスト以上の状態にすることで記録を生み出させる行為です。
一時的に人間の力をベスト以上にもっていくための行為なので成績は上がりますが、ただ薬の服用なので後々に様々な害を及ぼすリスクもあります。
なにより強制的に挙げた能力と4年間猛練習によって技術を築き上げてきた選手たちが一緒の舞台で競い合うというのは、平和の祭典であり、人生かけてスポーツに取り組んできた者たちの、総決算の大会の本質にそむくことになるので、厳密な検査と検査員の選定そしてドーピングした選手や組織を厳しく罰則をする役割を担います。そ
して3つ目の役割は平和の祭典を維持する活動です。
平和の祭典の意義は過去にあった人と人が争う戦争の反省と今後起こさせないことを願い、人と人が殺し合うのではなく鍛え上げた技術と力が純粋にルールのあるスポーツの中でぶつかり合うようにするということです。
しかし平和の祭典の意義とは裏腹に、世界では考え方の違いや人種間の差別そして国家間の歴史上の軋轢などによって争いは絶えない状態です。
そこでIOC国際オリンピック委員会の活動として、実施させている競技の中で競技人口が少ない競技の普及を進めるために代表選手を派遣し競技人口を増やすことでスポーツに携われる機会を増やします。
さらに紛争地帯など安全にスポーツが出来ない環境下の国の選手たちに対して、近くの安全な国に練習拠点を移させるとともに渡航費や練習容疑の貸し出しなどをサポートを行う活動をしています。
そしてリオオリンピックがそうであったように新しい取り組みとして、自国の治安によってオリンピックに出られないほど悪化している場合特別枠としての出場できるように活動を行っています。
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