失業保険を受給するために一番大事なことは、ハローワークへ出向くことです。
家でじっと待っていても、何の埒もあきません。
まずは出向いて手続きしなければ、始まりません。
窓口で、失業保険の手続きに来たと言えば、求職申込書を渡され、
必要事項を書き込むことを指示されます。
もちろん、その前に失業保険の受給申請に必要な書類を整えて持参する必要があります。
失業保険の受給申請に必要な書類とは
一つは離職票で様式1、2があります。
それまで所属していた会社経由でいただく書類です。
その他に、身分を証明する書類として運転免許証かパスポート、印鑑、証明写真
(直近3か月以内撮影で、たて3センチ横2.5センチ程度のもの)2枚、
本人名義の銀行預金通帳(郵便局でもOK)となります。
受給のための申請書を提出するわけですが、
大事なポイントは、求職しているという事実です。
「職を求めているが、実現していない」ということがあくまで前提ということです。
失業保険は誰でももらえるわけではない
これまで保険料を払ってきたから、もらうのは当然と考えがちですが、
働く気がないのに保険給付があるということではないのです。
定年で退職した人が後は悠悠自適だが、
勿体ないから保険給付だけはもらっておこうというわけにはいかないということです。
だから、最初の方で述べたように求職申込書を作成して提出しなければならないのです。
老婆心ですが、その段階で、自分は働く気がないと宣言すると、
受給資格がなくなるということは頭に入れておいてください。
最近のハローワーク担当者は血も涙もあるので、
そんなこと言うと受給できなくなりますよと親切なアドバイスをくれますが、
本当はその場で失格になる性質です。
人によって失業保険の給付額も日数も変わってきます
そして、給付内容ですが、大きな要素として、会社都合か自己都合かで大きく分かれます。
受給できる期間の長さと、受給するまでの待機期間で差が出ます。
ちなみに、受給期間は勤続20年以上で年齢が45歳以上60歳未満の場合、
会社都合ですと330日の間受給できますが、自己都合ですと150日にとどまります。
基となる一日当たりの金額を基本手当日額といいいますが、
離職直前6か月前の平均的な賃金日額を算出したものの50%から80%
(60歳から64歳は45%から80%)となっています。
もっとも、年齢ごとに上限もあり、45歳以上60歳未満は7,810円が現在の上限となっています。
少し戻りますが、会社都合とは、定年とか、リストラでの退職などをいい、
自己都合は自分の希望でやめたとき、でわかりやすいと言えばわかりやすいのですが、
グレーゾーンもあって、取扱い方によって受給期間が大きく変わるので注意が必要です。
ハラスメントがあったので、自分が退職願いを出したというケースでは、
自己都合になりそうですが、ハローワークで相談すると、
会社都合ということになるケースもあります。
したがって、実情をきちんと説明することが大事になります。
その他、一口に失業保険と言っても、様々な給付があります。
たとえば、雇用継続給付金などという制度もありますし、
予測外のプラスアルファがあることもあります。
したがって、早合点しないで、
担当官によく相談し、指導を受けるのが賢明と言えます。
コメント