日常的に家具を使用するシーンは多いので、種類ごとに適した使い方を身に付ける事が出来れば、購入時に近い状態を維持出来ますし、10年以上の寿命実現も可能になります。
最も大切な事は傷の付着を可能な限り避け、滑らかな表面はそのまま維持するのが望ましく、コーティングや塗装を剥がさず使用するのが基本です。
家具のお手入れ方法
金属製の家具の場合は、塗装が防錆を兼ねている製品は多く、僅かな損傷から内部の腐食に繋がりますから、小さな傷も付かない様に気を付け、新しく発見した時は早めに補修する点が重要です。
また、乾燥空気中で使用するのも、金属ベースの家具には大切なポイントですが、木製の場合は逆に表面の割れに繋がるので、どちらにも良い中間的な湿度を保つ必要があります。
木製家具は塗料の種類によって湿害への対応力が異なり、塗膜が厚いほど急激な変化が起こっても耐えられますが、長時間極端な高湿度下に置いたり、乾燥状態が継続するとひび割れに結び付くので、耐久性が高い製品でも塗装を傷めない配慮で使用を行います。
家具に傷が付いたら?
小さな傷から被害が広がるのは、金属と木製家具のそれぞれに共通し、最初から丁寧に扱う心掛けと共に、多少のダメージも放置せずケアを行えば、十分に失われた部分の保護が実現します。
通常の製品はある程度耐えられる仕様で作られますから、雑に扱っても数年で破損する事は稀ですが、美観や見た目の鮮度でいえば顕著に状態が表面化するので、日頃の使い方次第で将来的な品質に違いが生まれます。
体重をかける必要があるチェアや、数人が同時に座る事もあるソファは、繰り返し使うとダメージが蓄積しますし、素材によって劣化は生じますから、毎日の使用方法次第で変化の進み具合は変わります。
木で出来たチェアなら、繰り返しの荷重に耐えられる素材ですから、シンプルな構造の物ほど耐久性はありますが、ウレタンやコイルが内蔵されたソファは、急に重量をかけると負担が大きくなるので、体重が重く体を落とす様な座り方は厳禁です。
復元力がある弾力素材なら、変形しても元へ戻る家具に分類されますが、耐久力には限界があるので、ある種の消耗品と考えて購入するのが現実的です。
製造元が想定する寿命を越えた後は、修復して再利用を行うか、買い替えを検討する時期になりますから、大切に扱ってもいずれは限界を迎える日が訪れます。
オブジェとして飾るのなら、全く使用しないで保管する選択肢もありますが、使ってこその製品なので、あまり気にし過ぎず適度にケアする関わり方は、便利で愛着が持てる距離感といえます。
長く家具を楽しむために
材質の特性と最も良い状態が分かれば、自然に商品との付き合い加減が理解出来ますし、もし失敗してしまっても今後に活かせますから、初めて購入する物は思う存分使い切り、買い替えのタイミングでステップアップを図るのが望ましいです。
お店で検討を進める際には、店員に興味がある物の材質や加工特徴を聞いたり、優れた管理法を教わる場合にも適した機会です。
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