富士山がついに世界遺産登録!

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2013年6月26日は、記念すべき富士山の世界遺産の登録日です。カンボジアの首都であるプノンペンで開催した、世界遺産委員会で、日本政府が推薦した「富士山」を、世界文化遺産に登録しました。日本の象徴として、日本人の山岳信仰や、葛飾北斎らの浮世絵の題材にもなり、文化的意義評価され、正式名称は「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」です。
これで、日本の世界文化遺産は13件となり、4件の自然遺産と合わせ、日本の世界遺産の登録数は合計17件となりました。

世界遺産とは、1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び、自然遺産の保護に関する条約」、つまり、世界遺産条約に基づいて、世界中にある遺跡や景観、自然など、人類が共有するすべき「顕著な普遍的価値」を持つ不動産を差します。

当初は、ゴミの不法投棄などによる環境悪化や、開発になり本来の自然が保たれていない、という理由で、登録できませんでしたが、目指す方針を転換し、対象となった「構成資産」は、山頂の信仰や富士五湖など25件を含み、再び推薦を提出したが、富士山から45キロを離れた「三保松源」を、対象から除くべきという、条件付きの勧告をされました。しかし、日本側の各国への説得し続け、その努力がようやく実り、最終的に、富士山を駿河湾越しに臨んだ、三保松原の「文化的価値」が認められ、2013年に世界遺産登録を成功しましたという。

これを記念すべく、今年の6月にオープンした富士山世界遺産センターが、山梨県に建てられました。
これはあの非公式ゆるキャラも、大喜びのはずです。
敷地面積は、約27.600平方メートルがあり、南館と北館に分かれています。南館は富士山世界遺産センター棟で、北館は、富士ビジターセンター棟となっています。
シンボルマークとして、「うかびあがる富士」が商標登録しました。太陽を背景に、富士山のシルエットをうかびあがらせました。
意味は、富士山の本当の姿を、心に浮かび上がらせてくれるという。

富士山

南館の富士山世界遺産センター棟で、山口さんの作品である「富士北麓参詣曼荼羅」が見られます。富士山の頂点で光り輝く星々で表す、神仏と夜明けを、迎える山麓の御師(おし)の町並みや湖が描かれ、遠くには、霞ヶ浦や東京へと広がりゆく富士山があります。

その他にも、シンブルオブジェとして、宙に浮かぶ最大直径が17メートルもある、実体の千分の1がある富士山が見られます。この富士山の内側に入ると、大きなスクリーンがあり、「胎内ビジョン」という、再生を共通テーマにした映像が流れています。
とても、芸術感の溢れる空間です。

そして、ゴミの不法投棄を、阻止する必要があるため、約6000人のボランティア団体が、毎年60回を超える清掃活動を続けました。富士山が登録される前から活動を続けたという、回収したゴミは、年間10トン以上にもなります。こうした活動には、企業や学校など、子どもから高齢者までが、ボランティアで参加しています。

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