バイナリーオプションの危険性とは?

金融・財務・経済

最近知名度が徐々に上がってきてはいますが、まだまだ下火なバイナリーオプション。
この金融商品について皆さんは御存知でしょうか。

バイナリーオプションはFX(外国為替証拠金取引)と同じく外国為替の値動きを対象にした為替金融商品の1つです。
ただ、一般的な株式やFXの場合には、値段が上がるか下がるかを予想した後、その後の実際の値動きの方向と変動幅によって利益もしくは損失の幅が確定するのですが、この商品の場合には損益金額が取引時に確定されるという特徴があります。

また、FXの場合にはあくまでもレバレッジをかけた証拠金取引なので、予想した方向と反対の方向に大きく為替レートが動いてしまうと、証拠金が足りなくなって追加証拠金を請求されてしまうことが有ります。一方で、この商品の場合はレバレッジをかけませんので、追加証拠金が請求されることはありません。
最大損失金額が取引時に事前に確定されているので、リスク管理という点では非常に優れている商品と言えます。
ただ、予想が外れてしまった時には投資金額の全額が損失となるので、その部分にだけは注意しておく必要があります。

バイナリーオプションを楽しむためには、口座を開設する業者選びがかなり重要です。
非常にお得なキャンペーンに惹かれて悪質な業者に引っかかってしまうと、業者の口座に振りこんである投資金が返金されなかったり、高額の支払いを要求されたり、突然業者が消えてしまうなどの問題に巻き込まれてしまい、取引どころではなくなってしまうのです。

特に海外の業者では顕著で、初回入金額の100%をキャッシュバックするというキャンペーンで新規会員を増やして投資金を募り、一切の返金に応じない詐欺業者の被害報告が国民生活センターに集められています。
とはいえ、国内の業者が全て安全かというとそういうわけでもありませんので、国内外問わずに信頼できる業者を選ぶことが安心してバイナリーオプションを楽しむための秘訣と言えます。

基本的には、長い歴史がある企業や大手金融グループに属していれば問題ないでしょう。
また、信託保全を行っているかどうかは重要なポイントになります。日本では金融商品取引法によって業者自身の資産と投資家の投資金を完全に分けて管理させ、当資金を業者の運転資金として使用することができないようにしているのですが、日本の法律は海外まで効力が及びませんので海外の業者では信託保全を導入していないところが大半です。

しかし、日本の場合、投資金に対する安全性は比較的高いのですが、提供できる金融商品にもかなり厳しい制限がかけられているので、物足りないと思う時もあるでしょう。
海外の業者では判定自国の直前まで商品を購入できるところもあり、非常に自由度が高い取引をすることができるという魅力があります。
バイナリーオプションを楽しむためには、自分の投資金が安全に保全されるか、魅力を感じる金融商品を提供してくれるかの観点で業者を選ぶことが肝になります。

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