2021/11/01
コインパーキングの経営と聞くと、
土地を確保してそこを駐車場にするだけという簡単なイメージがあります。
ビルが建つまで、土地を塩漬けにするのはもったいないから、
「建設計画が出るまではコインパーキングにしてみませんか?」
という謳い文句がよく聞かれます。
確かにそういった面はありますし、
駅前に駐車場ができれば誰でも止めますし、需要は根強いでしょう。
しかし、誰でも簡単に始めることができるのなら、
多くの人が参入してもおかしくありません。
いくつかの要件をクリアして初めて経営として成り立つことができます。
コインパーキング経営に向いている場所は
ズバリここだ!
駐車場経営にとってまず大事なことは需要の問題です。
公共施設の近くや、公共交通機関の近く、
競技場の近くなどは日によってかなりの需要があります。
また、駐車禁止の取り締まりが強化されて以降、
わずか数分車からいなくなった瞬間に駐車違反のキップを切られることが出てきており、
1万数千円取られるくらいなら少しだけでもコインパーキングに停めてしまおうという人は大勢います。
こういった需要を見越したうえで、土地の確保などに動く必要があります。
なんでもかんでも駐車場にすればいいってもんではありません。
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コインパーキングを経営すにあたって用意しておくべき初期費用とは
低リスクで始めることのできるコインパーキングの経営ですが、
とはいえ、初期費用はかかります。
精算機や車止めなど始めるにあたって必要なものから、防犯カメラなど様々です。
まずは初期費用の回収が求められます。
個人でやる場合はトラブル対応も自らやらないといけませんし、
警備会社にお願いしたり、運営自体をコインパーキングの運営会社に委託してしまうのも手です。
そうなると、利益のいくらかは運営費として会社にもっていかれ、
警備だけを警備会社に委託したとしてもその部分のお金はかかりません。
だからといって、その部分をケチると、
ほぼ毎日経営者自らが対応しなければいけなくなり非効率です。
駐車場経営が本業という人はまずいません。
副業としてうまみがあるから人気なのですから、
その副業に足を引っ張られるのは本末転倒です。
マンション経営のように、
初期費用もかかれば需要の見込みもわかりにくいといったことはないので、
その部分が人気ではあります。
その分、大きな利益にならないのもまた事実です。
管理費や修繕費、土地購入などのローン、はたまた税金を差し引くと、
利益は思ったより出ないということもあります。
メリットとしては、ビル建設などの話が舞い込んだ時に
すぐ撤退できることと、土地の売却が容易なことです。
コインパーキングで大損することはあまりないとはいえ、
それだけで生計が立てられるほどでもない。
あくまで副業として、駐車場の運営はおすすめです。
このためだけに土地を買って運営するのならば、
将来的なビジョンを立てて、様々な想定をしたうえで
土地購入や運営会社への委託含めて考えてみましょう。