2016/08/30
日本国内にはさまざまな省庁が存在し、
それぞれが業務を行うことで日本と言う国の政治をサポートしています。
その中でも特に一般市民に近い位置に存在している省庁の一つが「国税庁」です。
国税庁と言う名前自体はニュースなどで聞いたことがある人が多くとも、
実際にその業務の内容などについてはよくわからないという人も多いでしょう。
では国税局はいったいどんなところなのでしょうか。
国税局の業務
ではその業務とは何かと言うと、
簡単に言えば「日本国内の税務行政を執行するための企画・立案を行い、
同時に国税局と税務署の統括も行う」というようなものになります。
この企画・立案ということで管理する部分は多岐にわたり、
内国税の賦課・徴収や酒税の保全と酒類業の発達・改善・調整、
因子の形式に関する企画立案と模造の取締まりと言ったようなものが
税務部分として主たるものになります。
税務部分としては税理士制度の運営やその研修などについても担当しており、
これがあるからこそ全国で公平な課税制度が機能しているとしても
考えることができるでしょう。
また少々性質が違うところで面白い業務となっているのが
醸造技術の研究開発と酒類の品質・安全性の確保、
そして酒類に係る資源の有効な利用の確保と言う部分です。
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国税庁のはじまり
さて、この省庁創立は1949年まで遡ることができ、
この年の6月1日、旧大蔵省の徴税担当部門を母体とした外局として作られたのが
国税庁の始まりでした。
現在では約5万6千人ほどが所属する大規模な省庁となっており、
国の権力を考える上でも非常に重要な立場となっています。
また国税庁という名前から連想されるところとして多いのが「国税局」ですが、
実際のところこれら二つは全く別のものとして覚えておくことが必要です。
先ほど少し触れたように国税局はあくまでも監督される側で、
その上に立つのがこの省庁です。
国税庁は当供養と千代田区霞が関にありますが、
国税局は札幌、仙台、関東信越、東京、名古屋、大阪、金沢、高松、広島、福岡、
隈本、沖縄の12箇所に設置されています。
ただ実務と言うことで言えば国税局が果たす部分が非常に大きく、
例えば国内の税務署の管理・監察や税理士試験の実施、
また各地の法人の税務調査なども請け負っています。
時折脱税事件を起こした企業の本社に
職員の強制捜査が入る様子がテレビで中継されますが、
この際調査にあたっているのも国税局の局員たちです。
イメージとしては国税局は実務を担う部隊であり、
国税庁はその部隊を統括する指揮官のようなものだとして考えて良いでしょう。
指揮官だけでは実務を行うことが出来ませんし、
指揮官がいない部隊は適切な実務に当たることが出来ません。
また指揮官がいないいと部隊は最悪の場合暴走することもあり得るわけですから、
監督役として欠かせない立場にあるのです。