箱根のオススメスポット

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箱根

関東地方にありながら豊かな自然に恵まれた箱根は、温泉・釣り・登山など自然を満喫するスポット、完全復元された箱根の関所や神社などの史跡スポットなど見どころは多くあります。

西洋装飾美術

その中で今回、テーマを「西洋装飾美術」として穴場的なスポットを取り上げます。箱根は美術館が多いことでも有名ですが、「西洋装飾美術」を軸に巡ることはあまり知られていないのではないでしょうか。
そもそも「西洋装飾美術」とはどんな作品を指すのかという疑問をお持ちの方もいらっしゃると思われます。そこでまずおススメするのがポーラ美術館です。ポーラ美術館はモネ・ルノワール・ピカソといった西洋絵画と彫刻を中心に、日本画と彫刻、ガラス工芸、東洋陶磁そして化粧道具を展示しています。西洋装飾美術とはルネサンスから始まり、19世紀末から20世紀初頭に隆盛を迎えた西洋で作られた工芸品のことであり、ガラス工芸はその代表です。ポーラ美術館にはガラス工芸の中で有名なエミール・ガレ、ドーム兄弟、ルネ・ラリックなどの作品を展示してあります。美術全体の中での西洋装飾美術という概観としておススメです。

箱根ガラスの森美術館

箱根ガラスの森美術館

次に箱根ガラスの森美術館を取り上げます。ここはガラス工芸の中でもヴェネチアン・グラスを専門的に扱っており、15世紀から18世紀までの作品を展示しているヴェネチアン・グラス美術館と現代のヴェネチアン・グラスを展示している現代ガラス美術館に分かれています。ガラス発祥の地でもあるヴェネチアでのグラスは、時とともに様々な変化をして今に生き続けています。その歴史的変化を実物を通して感じる取ることができます。
ここからは特定の作家に焦点を当てたオススメスポットを紹介します。まずは箱根ラリック美術館です。前出のルネ・ラリックは、ガラス工芸を中心に、ジュエリーや室内装飾も手掛けました。そのため美術館のエントランスからラリックの装飾がお出迎えをしてくれます。その巧みな装飾技術と大胆さに目を奪われる中で、特筆すべきは香水瓶です。ラリックが本格的にガラス工芸に踏み込むきっかけとなった作品は装飾と色の組み合わせが多様で、香水瓶ひとつでここまで表現できるのかと感心します。

箱根マイセンアンティーク美術館

そして箱根マイセンアンティーク美術館。マイセンはガラスではなく陶磁器が中心となります。今でも根強い人気をほこるマイセンは、一見全体はシンプルであっても、そこに描かれる子ども、花、自然などは実に精巧に作り込まれており、私たち日本人が好みやすい装飾となっています。
最後に村田アンティーク美術館をおススメします。ここは前出のマイセンを始め、日本のオールドノリタケやイギリスのウェッジウッドなど、世界の陶磁器が展示されています。西洋装飾美術のもう一つの代表である陶磁器を堪能できます。また、併設のカフェではマイセン食器を使ってお茶やケーキを楽しめることも可能で、当時の雰囲気を楽しむことは貴重な体験になります。
これを機に「西洋装飾美術」の世界を味わってみることをお勧めします。

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