ヤクルトスワローズの魅力

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1990年代初頭までのヤクルトは、1回だけ日本一があったものの、あとは弱小チームとしての歴史を歩んでいました。偉大な選手は何人もいましたが、全体的な層の厚さがなく、個々の選手が奮闘していたようなそんなチームでした。ヤクルトスワローズが変わったのは、1990年に野村克也監督が就任してからです。
キャッチャーの古田を育て上げ、戦力外寸前の選手を再生し、ベテランも若手も活躍するチームに仕立て上げました。補強も助っ人外国人以外はめぼしい補強をしてないのに、短期間で何度も日本一になれたのはひとえに野村監督の手腕です。

ヤクルトスワローズ

その時からヤクルトスワローズの魅力は出てきたように感じます。
球団マスコットのつば九郎があまりにも有名ですが、元々は目立たない存在でした。ある番組で、ヤクルトスワローズの選手が出演した際、一緒にやってきたつば九郎の中から野村監督が登場するということがありましたが、今そのような光景は絶対見られないでしょう。
イメージが壊れてしまうからです。
ただ、当時はそこまでつば九郎はちゃんとした扱いがなされていませんでした。
SNSや動画サイトなどでつば九郎の動きが紹介され、マスコットとは思えないくらいのおじさんぶりを見せてくるあたりがヤクルトファン以外の関心を惹きました。
これだけ自由にやっていても許されるおおらかな環境こそがヤクルトスワローズの魅力ではないでしょうか。

今活躍している山田や畠山なども、おおらかな人柄をしています。
好青年でありながら、来る人を拒むような空気が一切ありません。

yamada

古田監督の時代、ファンサービスを色々立ち上げて実行する活動が行われていましたが、その影響もあるように感じます。例えば、神宮での試合では、夜8時を過ぎたらビールとおつまみを用意してくれるチケットが売り出されます。仕事終わりのサラリーマン向けに野球の試合を少しだけ見ながら一杯飲みませんかというサービスです。

ヤクルトスワローズ

野球は1回から9回まで通して見るのも醍醐味ですが、途中からでも楽しめますし、むしろ緊迫した場面が見られるのは当然終盤です。また、仕事終わりに屋外でビールを飲めるというのはたまりません。
そういうニーズをつかみ、チケットとして発売するフットワークの軽さもまた魅力の一つです。何度も登場しているつば九郎が球場を飛び出して東京都内を回っているのも子どもや女性の人気をつかんでいる要因でもあります。
それまでのヤクルトスワローズは、土橋や宮本に代表されるいぶし銀で、玄人好みのチームだった印象があり、人気としても同じ東京である巨人に比べてどうしても見劣りしました。
今ではかっこいい若手がスタメンを張るようになり、監督自体も若いので全体的にフレッシュさがあります。それでいて勢いもあるので、大変応援しがいのあるチームです。
まだまだ発展途上、経験を積み、熾烈なペナントレースを経験していくことで、今以上に強いスワローズそして、10数年遠ざかっているリーグ優勝、日本一も見えてくるでしょう。


東京ヤクルトスワローズまるわかり!大百科

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