ハリーポッター好きが語るその魅力

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ハリーポッターといえば、虐められていた主人公ハリーが魔法界という全く新しい世界で奮闘するお話ですね。主人公が魔法界を知らない普通の人間、つまり「マグル」だからこそ、私たち読者もその新しい世界での驚きや感動をハリーと一緒に味わうことができます。ワクワクでページをめくるのが止まらない、初めてそんな体験をしたのがハリー・ポッターだった。そんな方も多いと思われます。

ハリーポッター

ハリーはマグルの世界では冴えないいじめられっ子でしたが、魔法界ではヴォルデモートを倒した英雄として崇められていました。著者であるJ.K.ローリングも実はハリーと全く同じです。有名なお話ですが、J.K.ローリングはたくさんの子供を抱えるシングルマザーでした。毎日喫茶店の一角で生活保護で買ったコーヒーを飲みながら、のちに全世界でベストセラーを記録する物語を綴っていたのです。
そんな主人公、著者ともに私たちに夢を与えてくれるハリー・ポッター。その世界には驚くべき裏側も沢山あることを、皆さんご存知でしょうか。
夢に満ちた前半に比べ、実は後半ではシビアな展開が続きます。冤罪・汚職・差別、時には死者がでたりもします。特に、炎のゴブレット後半のとある人物が死亡すると、それを皮切りに児童書とは思えないほどバタバタと登場人物が死んでいきます。

ハリーポッター

一巻からずっと出てきたキャラクター、ハリーが家族のように慕っていたキャラクター、J.K.ローリングはまるでハリーや読者に試練を与えるかのようにその命を奪います。その辺りから魔法界の描写も「夢に満ちたわくわくするような私たちの知らない世界」から、その裏側にある「私たちがぎくりとさせられる魔法界の裏側」へと遷移していきます。また、ハリーたちが幼年期から思春期へと成長していくので、その葛藤も後半になるにつれ増えてきます。
そんな厳しい環境を生き抜き、仲間のために真の成功を遂げるハリー。そしてそれを支える仲間たち。その過程があるからこそ大人にも愛される児童書になったのです。
また、まるで本当に魔法界が存在するかのようなリアリティにもキャラクターの死やシビアな環境は関係してきます。私たちの社会にも表側と裏側があります。ハリーポッターでは敢えてその裏側を見せることによって、魔法界があたかも存在しているかのように見せているのです。そしてその裏側は時に、私たち社会が抱える裏側に「偶然にも」一致するのです。

ハリーポッターhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/82/Germanroom2.jpg/640px-Germanroom2.jpg

ハリーポッターは完結してしまいましたが、魔法界が私たち社会の中に生き続けているのはそのようなJ.K.ローリングの描写のお陰です。映画も原作と遜色なく、ときどきテレビでも流れて未だに私たちの話題をさらいます。最近になって日本にもテーマパークができました。この機に一度、原作を読んでみませんか?また、読み直してみませんか?そして、魔法界の裏側だけでなく、私たち社会の裏側も見直し、そしてハリーと一緒に考えていきませんか。


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