世界のフレンチトースト

フレンチトースト 飲食

フレンチトーストは、スイーツの定番で一般家庭でも簡単に作ることができます。
しかし元々パンとして作られたものをさらに形を崩して、パンとはかけ離れた別の料理にすることは、効率の良い方法ではありません。
それには、どのようにして誕生したのかが関わっています。

フレンチトーストはフランス発じゃなかった!?

フレンチトースト

フレンチトーストは、フランス発祥のお菓子ではありません。
歴史に残る資料の最古のものは、1世紀に古代ローマ帝国でアピキウスという料理人が記したレシピです。
その後、ヨーロッパ各地で作られていたことを示す多くの記録が残っています。

フレンチトーストの由来

ヨーロッパでは「ジャーマントースト」や「スパニッシュトースト」と呼ばれることが多かったとされます。
フランスをはじめとしてベルギーやコンゴ共和国、アメリカのニューオリンズなどでは、「パンペルデュ」といいます。
これは「失われたパン」という意味です。
つまり、古くなって硬くて食べられないパンを牛乳や卵に浸すことで、再び美味しく食べられるように作られたのが、フレンチトーストです。
アメリカでは朝食として食べられますが、フランスでは食後のデザートとして親しまれています。
「フレンチ」という言葉がついた理由は、1724年にニューヨーク州オルバニーで作っていた酒屋の店主に由来します。彼の名前がジョーゼフ・フレンチだったので、「フレンチさんが作ったトースト」という意味だったという説が一般的です。

世界のフレンチトースト

日本は、牛乳と卵、砂糖を混ぜ液にパンを浸してフライパンで焼き、ハチミツやバターをつけて食べますが、世界の国々では他の食べ方があります。

イタリアのフレンチトースト

イタリアではモッツァレラチーズを薄切りにしてパンに挟みます。外側には甘くない卵の液を絡めて焼きます。
イタリアではイン・カロッツァと呼びます。
パンの中にアンチョビやケイパーを入れたり、バーニャカウダソースをつけて食べたりします。

フレンチトースト

スペインのフレンチトースト

スペインではトリハスと言います。
牛乳と砂糖を混ぜた液をパンに染み込ませて、溶き卵を絡めます。
オリーブオイルで揚げてシナモンをかけて食べます。
卵を後からかける点が日本の調理法とは異なります。
実は卵を後から絡ませる方法は、短い時間で美味しいフレンチトーストを作るときに用いられます。
卵以外の材料を十分にパンに染み込ませて、卵で仕上げることで上質な生地が出来上がります。
牛乳は染み込むスピードが速いので、少し時間を置くだけでミルキーな味わいになります。

台湾のフレンチトースト

台湾ではフレンチトーストを「法國土司」と呼びます。
朝食として知られています。
台湾には元々鉄板料理が多く、食パンの表面に溶き卵をつけて焼きます。
多くが甘くないミール系で、ほぐした肉の繊維やツナ、コーンをパンに挟みます。
ミール系のフレンチトーストは、インドのベンガル地方でも作られます。
卵の液に刻んだ玉ねぎと青唐辛子を加えます。
この液をパンに絡めて、マスタード油で焼いて食べます。
食感は日本のものと違い硬めで、朝食として家庭に浸透しています。

国によってさまざまな調理法と味付けで親しまれているフレンチトースト。
日本以外のフレンチトーストにも挑戦してみてはいかが?


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