久しぶりに、全力で人に勧めたい本に出会いました。
元々好きで、今までも何冊か著書を読んだことがあるホリエモンこと堀江貴文さんの2013年発行の本。
正直もっと早くに読んでおけばよかったと思ったくらいです。
サブライトルになっている「なにもない自分に 小さなイチを足していく」ということ。
普段自分が考えていることが大抵掛け算で、かっこいい言い方をすると「レバレッジをかけて一気に飛躍する」・・・といったようなことを目指したり憧れたりしてきましたが、堀江さんの「ゼロにゼロを掛けてもゼロだ」という言葉にハッとしました。
何も無いゼロからのスタートで、掛け算で飛躍という考え方自体がおこがましいと言うか、ラクをしようとする姿勢が透けて見えるというか、このあたりに関しては読んでいて自分が恥かしくなります(笑)。
なにより、この本をオススメしたい理由として、私のように元々堀江さんのことを肯定的に見ている人はもちろんですが、あまり好きではないとか、お金のことばっかり言っている人だとか、むしろ否定的な印象を持っている人にこそ読んでいただきたいです。
彼が世の中にいわゆる「アンチ」を作ってきてしまった理由として(ご本人が気にされているかどうかは別として)、人となりというか、堀江貴文という人間のバックグラウンドがあまり語られてきていなかったからではないか?と思います。
たとえば田舎育ちなのに東大へストレート合格したエリート、とか、若くしてベンチャー企業を立ち上げて・・・というサクセスストーリーは知られているものの、何を考え、どんな思いで成長してきたのか。
悲しいかな日本人というのは、そういった一種の「情にうったえかける」ような情報に弱いと思うのです。
私からすると普段堀江さんが発言している内容を聞いていると、たとえば「投資家」といわれるような人たちよりも(ここで投資家を引き合いに出したのはお金儲けをしている人というイメージをしやすいので。)よっぽど人間味があってアツイ人だと感じるフシが多々あり、むしろそういったお金儲けうんぬんというということとは違ったベクトルを向いている人だと思うんです。
それでも、今までは会社が急成長したり、企業を買収しようとしたりというハデな面が目に付き「あいつは拝金主義者だ」といったようなことが広く言われてきていました。
が、ゼロを読むと彼の人間味溢れる純粋な面を、もっと「分かりやすく」知ることが出来ると思います。
良い意味で見る目が変わるんじゃないかと思います。
そして、たくさん励まされます。
勇気付けられます。
どうしてここまで波乱万丈大変な思いをしてきた人が、ここまで他者に勇気や希望を分け与えることが出来るのでしょうか。
いや、そういった荒波を超えてきたツワモノだからこそ、惜しみなく自分の知識を分け与え、自分の経験から勇気や希望を与えることが出来るのでしょうね。
あと、毎日嫌々仕事をしている人にもぜひこの本を読んでみて欲しいです。
働くことの意味、そしてなぜ彼があそこまでがむしゃらに働き続けてきたのかが分かると思います。
ぜひ、心を揺さぶられてみてください。
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