伊藤忠商事は、大手総合商社です。
日本を代表する、五大総合商社の中の一つで、非財閥系になります。
東京本社、大阪大阪本社の2体制をとっており、国内、輸出入及び三国間取引や、国内海外の事業投資など、幅広いビジネスを行っています。
拠点は国内に9か所、海外支店は何と107店もある、巨大商社です。
その為扱う業種は、繊維、機械、金属、エネルギーと化学品、食料、住生活、情報と金融、と、多岐にわたり、それぞれが独立したカンパニー制度を採用しています。
各カンパニーごとに社長がおり、その内の一人が、カンパニー全体の、伊藤忠商事の社長となります。カンパニーが異なると、組織としての細かいルールが異なり、まったく別の会社のようです。
入社時に、希望のカンパニーを第三希望まで提出し、諸々考慮され、どこのカンパニーに属すか、決められます。カンパニーにより収益が異なり、収益によりお給料に差が出てきますので、どこのカンパニーに配属されるか、により、将来の年収が決まると言っても過言ではありません。
ただ、会社の看板が大きいので、パートナーとして取引先に断られることは少なく、広い範囲でのやりがいのある仕事ができる、という点では、どこのカンパニーに配属されても変わりはないでしょう。
入社後リスニングと筆記の英語の試験があり、合格しないと海外研修や海外出張には行けません。
比較的若い間に海外研修に出ます。
研修には、もし結婚していても、配偶者や子供は連れていけません。
研修中は、仕事をするのではなく、学校に通うなど勉強しながらお給料をもらえます。
伊藤忠商事の特徴は、特に繊維にかなり強く、五大商社の中では断トツの収益を上げています。ドラマ化された、山崎豊子氏の小説、「不毛地帯」のモデルであることも有名です。「
個人と社会を大切にする」ことを重視しています。
もともと、近江商人の伊藤忠兵衛が大阪の本町に店を出した、のが伊藤忠商事の始まりです。
近江商人のポリシーである、「売り手良し、買い手良し、世間良し」の三方良し、を、モットーに掲げています。
また、個人の力、は、伊藤忠の強さ、として、会社がアピールしている点です。
組織のしがらみで、がんじがらめにし、動きづらくするのではなく、ルールの範囲内で、ある程度個人の裁量にまかせて、仕事に情熱を持ちやすく、挑戦しやすい環境の中で、個の力を発揮できるような会社を目指しています。
さらに、体育会系の上下関係の厳しさがある会社です。
出張で訪ねてきた先輩を労って、食事会をアレンジするなど、社内接待をするのが当然という風潮です。
その分、後輩の面倒見が良い会社でもあります。
その体育会系のノリで、宴会やイベントの際には、男性社員が場を盛り上げるために脱ぐ、こともあるようです。
伊藤忠商事は、三方良しの精神を大事に仕事に取組み、個人の力を重視し、体育会系のノリで先輩と後輩の絆を強め、社員まとまって目標に向かっていこうとする会社です。
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