スマートフォンやタブレット端末が普及した今日において、SNSは人と人との関係を作る上で欠かせないツールになってきています。
特に中高生のような若者となるとそうしたネットワークでのつながりを重視する傾向が強く出てきているのですが、2016年の8月に大炎上を起こしたSNSがゴルスタでした。
このゴルスタは「中高生限定」をアピールしたスマートフォンアプリとして2014年に公開され、その後CMを放送するまでの大きなサービスにまで成長したのですが、このゴルスタはさまざまな問題点を抱えていると指摘されたために炎上に繋がったのです。
ではどういった問題点があったのかというと、最も注目されたのはその独裁的とも言える運営スタイルでした。
運営会社を批判したユーザーはアカウントの利用を停止するという運営スタイルはSNSの運営会社としてはあり得ないと言って良いルールであり、他のサービスでは基本的に運営会社を批判したとしてもそれだけでアカウントを停止することはありません。
もちろん運営会社の運営を妨害するためにサーバーに攻撃をするなどの違法行為を行えば別ですが、少なくとも「こうしたところはこのサービスの欠点だと思う」といった発言だけでアカウントの利用を停止することは無いでしょう。
しかしゴルスタはこうした発言をしたユーザーに対しては発見次第利用を停止するという措置を取っており、ユーザーが不満を持っていても発言してはならない、発言をした時には威力業務妨害で警察に通報するといったような独裁的な運営を行っていたのです。
これは他のサービスでは絶対に見られないお粗末なものであり、それに輪をかけて炎上させたのが「アカウント停止措置を解除するには反省文を提出すること」というルールです。
反省文というのはその名の通り学校で悪いことをした生徒に書かせるような文章で、これをメールなどの形で運営会社に提出すればアカウント停止措置が解除されてまた利用できるというようになっていたわけです。
こうした独裁的な運営は他のSNSで爆発的に拡散され、運営会社がアカウントの利用を停止したユーザーの氏名と居住する都道府県名をTwitterに書き込むなどおよそ企業としては考えられないような幼稚な行動を見せたこともあってさらに炎上するようになりました。
運営会社であるスプリックス社は子どもが通う学習塾を経営している会社であるだけに、こうした子どもの安全を無視するような行為を行うこと自体がかなり異常なことだと言って良いでしょう。
ただ先に述べた「反省文を提出させる」ということに関しては「ネットマナーが理解できていない若者には良い教育方法ではないのか」といった好意的な意見が少数ながら散見されており物議を醸してもいます。
現在ゴルスタのアプリはGoogle、Appleの両方のアプリストアから削除されており新規ユーザーの登録も中断してますが、今後再び新規ユーザーの受け付けは開始するとしているだけに今後の対応などが気になるところです。
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