海外旅行者が多い今、
新しい職業として注目されているのはこれ!
インバウンドとは、直訳すれば「入ってくる」とか、「到着する」というような
意味です。ただ、最近よく使われる意味としては、
「外国人が日本に入ってくる」、「外国人が日本にやって来る」、というように、
単に入ってくるという意味だけではなく、
海外から日本にという意味が付け加えられることが多いです。
と、ここまで説明しても、ではインバウンド求人とは何なのか、
ピンと来ないかもしれません。
「外国人が日本にやってくる求人?」ということで、
ああ、仕事を求めて海外から日本にやって来る人たちのことか、
確かに工場地帯などで、最近は日本人の若者が少なくなってしまい、
外国人の働き手が増えていると聞いたことがあるな、と思った人、
勘は鋭いかもしれませんがこれは残念ながら間違いです。
実はここでも別の意味が付け加えられて用いられているのです。
それを説明すると、インバウンド求人とは「インバウンドに関連して需要が増加している業界での求人」とでも言うことになるでしょう。
インバウンド需要、インバウンド業界とは
ではインバウンド需要、インバウンド業界とは何でしょうか。
外国人が日本にやって来ます。その場合に、国内で増える仕事、需要が増加する業界にはどのようなものがあるでしょう。
もう分かったと思います。一言で言って、観光需要、観光業界となります。
ここで少し話の角度を変えましょう。
日本の政府は、訪日観光客つまりインバウンド観光客を増やすことを目標にしています。
少し前までは、2020年に年間2000万人というのを目標としていました。
ところが喜ばしいことに、2015年で既にほぼこの目標を達成してしまっているのです。
そこで新たに目標を決め直し、2020年に年間4000万人、2030年には年間6000万人というのを目標としました。
なぜ政府がこのような目標を立てるのか、もちろん理由があります。
日本は近年少子高齢化が進んでいます。
失われた10年、場合によっては20年とさえも言われる、
景気の冴えない状況から今なお脱しきれたとは言い切れません。
このような状況で、今後の日本の成長を考えた場合、
外国人観光客というのは非常に大きな柱、切り札になるのです。
考えても見てください。
外国人観光客が日本に来た場合、日本経済にとってどういうプラスがあるでしょうか。
例えば、ホテルや旅館に宿泊するでしょう。
移動には飛行機や列車、バスを利用するでしょう。
旅行会社の添乗員とともに博物館や美術館なども訪れるかもしれません。
そして、訪れた地方の特産品をお土産として買うでしょう。
これら全てが、いわば日本にお金を落としてくれることになるわけです。
こうした理由で、
政府は強力にインバウンド観光客の増加を国を挙げて後押ししています。
ですから、上に挙げたようなインバウンド業界、
つまり宿泊業、運輸業、旅行業、さらには有名スポットやお土産業界まで、
非常に幅広くインバウンド需要が喚起されることが期待されます。
このような業界は今まさに人手を求めていて、
それがインバウンド求人となって現れているのです。
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