ウィルスバスターは一般家庭だけでなく企業や学校においても導入事例の多い
代表的なセキュリティソフトであり、高度な検出と駆除技術に加えて
ウィルス感染を抑制する機能が搭載されている優れた製品です。
感染を抑制する主な機能としてはトレンドツールバーがあげられ、
使用するWebブラウザに対して拡張機能の形式で導入しておくと、
危険なサイトもしくは埋め込み型コンテンツを自動検出し、
開かれる前にブロックしつつ警告を表示する機能となります。
該当のサイトが確実に安全だとわかっている場合は
例えブロックされてもクリックして再表示が可能となっているため、
Webブラウザを経由した感染経路に対する端末への
ウィルス進入を防ぐ目的としてウィルスバスターが有効な選択肢といえるでしょう。
これによりウィルス・マルウェア感染の被害を最小限に抑えられ、
同時に詐欺サイトや悪質なコンテンツへ引っかかる被害も防げます。
ネットバンキング及びネットショッピング・SNSを頻繁に利用する人は、
Webブラウザ使用中の安全性を常に高められるので、
個人情報の漏洩を防ぐ目的にも役立つでしょう。
現在のバージョンはクラウドシステムを用いた構造となっており、
従来のウィルスバスターシリーズよりも動作の軽量化を実現しているほか、
大規模なアップデートの頻度は少なく安定した運用が見込めるメリットを持ちます。
常駐時の保護機能によりパソコンのスペックが低い場合においては
やや動作が重くなり気味ですが、不必要な機能を切ることにより
全体のパフォーマンスを向上できることから、
使用スタイルに応じた設定が求められてきます。
また、何らかの事情により常時監視から特定のファイルやフォルダーを除外したい時は、
例外設定の項目で個別設定を行うと監視の対象から外すことが可能であり、
セキュリティ機能が原因で他のソフトの動作が遅くなる場合などに効果を発揮します。
活用例としては予めシステムなどの重要なファイルを含むドライブと
パソコンゲームのインストール用領域を別々に分けておき、
負荷の大きくなる後者に限り例外設定を適応し、
読み込み速度の向上と動作の軽量化を目指す方法があげられます。
ただし、この機能を利用すると例外設定を適応した箇所は
端末全体のスキャン時に検査が行われないため、
感染をスキャンする際は一時的に例外設定の解除が必要です。
1ライセンスで複数台利用可能
ウィルスバスターは同一世帯であれば
1ライセンスで最大3台までの端末へインストールできる仕組みとなっており、
3年契約の場合は1万2千円ほどで同時に3つの端末を保護できるため、
家族で複数の端末を運用する状況下でも経済的に有利となります。
ネットでよく言われているウィルスバスターの欠点
一方でウィルスバスターの欠点として、ネットでもよく言われるのは
独自のファイアウォールを搭載していないことから、
OSに標準で存在しているファイアウォールを使用しなければならない。
ということです。
この記事を書いている私も、PCを使い出して、
もう10年ほど、ウィルスバスターを使用していますが、
足りないと思ったことや重いと思ったことはありません。
しかし、ネットで調べてみると、
上記のような欠点を指摘されていることが多かったので
今回はその点についても調べてみました。
ファイアーウォールとはイラストにあるように、
簡単に言うと、外部からの不正アクセスを防いでくれる壁です。
インターネットはご存知のように世界中とつながっています。
そして、見たいWEBサイトなどにいつでもアクセスができるわけですが、
中には、ウィルスがあるようなサイトなど危険なものもありますし、
逆にどこからかこちらのPCに侵入しようとする不正アクセスも全く無いわけではありません。
それをキッチリ遮断してくれるのがファイアーウォール。
これがウィルスバスターに独自のファイアーウォールがないというのは・・・
と、ネガティブに考える方はどうやら多いようです。
ですが、2015年8月にウィルスバスターを開発した
トレンドマイクロが主催したイベントで聞いたところによると、
OSのファイアーウォールに足りない部分をウィルスバスターが補っている
というのがウィルスバスターのやり方だそうです。
ファイアーウォールを一から作成することでコストがすごく掛かってしまうところを
このように足りない部分だけを足していくことにより、コストを抑え、
また、様々な脅威から守れるウィルス対策ソフトとして制作できている
とのことでした。
だからこそリーズナブルなプランで、軽快な使用なのではないでしょうか。
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