フォルクスワーゲン(以下VW)の排ガス不正問題が騒がれている中、驚きのニュースが飛び込んできました。
ネットでもかなり取りざたされていますが、なんと今回この不正を見抜いたのが、日本が誇る測定器製造メーカー「堀場製作所」の小型測定器だったことが判明したのです。
堀場製作所とは
堀場製作所は、京都に本社・工場を構える、日本を代表する測定器メーカー。
創業者である堀場雅夫氏が、京都大学に在籍中にスタートさせた「堀場無線研究所」が元だったそう。
今回VWの排ガス不正発見に一役買ったような、自動車関係の排ガス測定器以外にも、医療、環境、科学と多方面で、あらゆる「測定器」を取り扱っているところが特徴です。
身近なところですと、酸性・アルカリ性の度合いを測定できるpHメーター(ペーハーメーター)や水質測定器なども製造しており、民間だけでなく大学や官庁にも製品を納めているようです。
「おもしろおかしく」がモットー
測定器、というとかなり厳密かつ緻密なイメージですが、HORIBAの社風自体は実にユニーク。
「おもしろおかしく」という独自のモットーを掲げ、日本国内にとどまらず、海外にも多くの関連会社を抱えていますが、そのグループ会社すべてを含む社員たちを「ホリバリアン」と呼ぶそうです。
こういった(関西特有なのでしょうか・・・)ほかにはないユニークさを持つ堀場製作所ですが、この「おもしろおかしく」はただたんに受けを狙っているのではもちろんありません。
面白く(楽しく)仕事に取り組むことによって、社会貢献し、生きがいを見つける。
そんな創業者の思いが込められています。
堀場の株価はどうなる?
冒頭の話に戻りますが、今回のVWの排ガス不正という、非常にショッキングな事件。
これを見抜いたとなると、気になるのは堀場に対する世界的な評価ですよね。
堀場の株価高騰か?と期待している人もいるのではないでしょうか。
しかしながら、VWの信頼度の急降下具合に比べると、堀場の話題は一時的なものかもしれませんが・・・。
身近なところにあったHORIBA製品
とはいえ、日本のメーカーが、このように世界的に活躍したことは非常に嬉しいですね。
蛇足ですが、バラエティ番組などで、たとえば料理の塩分を測っているシーンや、事故の瞬間をとらえた映像(ドライブレコーダー)で、HORIBAのロゴを見かけることがあります。
そんなシーンをTVで見かけたら、ちょっと注意深く見てみてくださいね。
意外と身近なところで堀場製品が活躍しているかも?
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