これからどうなる?ギリシャ情勢
ギリシャで経済危機が起こっていることは、
多くの人が周知しているのではないでしょうか。
その原因であると言われているのが、
増えすぎた公務員の存在であると言われています。
ギリシャでは、総人口に占める公務員の割合が非常に大きいため、
財政を圧迫してきました。
しかしながら、公務員を削減しようとしても、
ストライキなどが起こってしまうため、失敗に終わることが常でした。
一方、この危機問題に取り組みを見せたのが
ドイツやフランスをはじめとするEU諸国。
さまざまな取り組みを行い、財政を立て直そうと試みてきました。
そこで注目すべきなのが、デフォルト。
日本語では債務不履行と訳されます。
デフォルトとは、債権の発行者が破たんなどにより、
原本などを未払いにしたり、遅延することを指します。
債権者にとっては被害を最小限に抑えることはできますが、
お金を融資したり預けている人にとっては、
お金を失ってしまいかねないため、注意しなければなりません。
実際、デフォルトに陥ったギリシャでは、
銀行に人々が押し寄せる光景がニュースなどで報道されました。
人々が一斉につめかけるため、
銀行は混乱するとともに、銀行は信用を失ってしまいます。
その結果、銀行は資金調達が困難となり、
破たんという道をたどってしまいます。
一方、それを防がなくてはならないのが政府。
銀行が破たんしてしまうと、金融危機が起こってしまい
その国の存亡にも関わります。
そのため、政府は全力で財政政策を行います。
しかし、そう簡単に解決できないのが財政の危機問題。
もはや一国だけでは解決できないほどに問題は膨らんでしまいました。
EU諸国を巻き込む事態
そのため、政府はEU諸外国に対しても支援を行うよう要請しました。
その1つが資金面での援助。
ギリシャは慢性的な財政難を抱えていますが、
資金を援助してもらうことで、危機を脱することができると政府は判断しました。
しかしながら、EU諸国も資金援助に関しては、なかなか首を縦に振りません。
そこでイザコザが発生してしまいました。
この危機問題はヨーロッパ全体に飛び火してしまうため、
早急に解決が図られなければなりませんが、解決の糸目はなかなか見えてきません。
EU諸国またはギリシャのどちらかが妥協しなければなりませんが、
話し合いは平行線をたどっています。
これからのEC、そしてギリシャ
EUは今後、解体する可能性もあると言われています。
当初、共通通貨を導入するという形で始まったEUですが、
数々の問題が見えてきました。
EUの中でも、問題となっているのが、
発展途上国と先進工業国、豊かな国と貧しい国。
ドイツなど先進国は有利な立場に立っていますが、
財政が弱い国は優位に立てないと言う問題も発生しています。
このような格差を是正しなければ、
EUの将来はないと言っても過言ではないでしょう。
ギリシャも、増えすぎた公務員を削減するために、
積極的な改革を行っていく必要があります。
デフォルトを抜け出すためには、それなりの覚悟が必要です。
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