日経平均株価は略称日経平均や日経225、英語ではNikkei Stock Averageや
略称Nikkei Average、Nikkei225とも呼ばれ、
東京証券取引所第一部に上場する約1,900銘柄(2015年9月18日現在)の株式のうち、
取引が活発で流動性の高い225銘柄を選び出し、
ダウ式平均法というアメリカのダウ・ジョーンズ社が計算していた方法を
日本経済新聞社が使用して算出したものです。
日経平均株価の名称は日本経済新聞社の登録商標で、
1950年の算出開始当初は東京証券取引所が算出していましたが、
1970年以降は日本経済新聞社が算出しています。
選定される225銘柄は日経業種分類の36業種を
技術、金融、消費、素材、資本財・その他、運輸・公共の6つに分類し、
バランスよく選定されています。
そして毎年10月初めには一定の事前告知期間を経て採用銘柄の入れ替えが行われますが、年によっては入れ替えがない場合もあります。
銘柄の入れ替えが実施された場合でも、
入れ替え前と不連続にならないように調整されています。
また、倒産や債務超過などで上場廃止や整理銘柄指定になった場合や、
株式移転や株式交換などの企業再編で上場廃止になった場合など、
東証第1部上場銘柄でなくなった場合には225銘柄から除外され、
臨時入れ替えが行われます。
どうやって日経平均株価は計算されているの?
さて、実際の日経平均株価の計算方法ですが、
日経225の225銘柄の株価をそのまま全て足して225で割って計算しているわけではありません。
株価が銘柄によって大きく異なるためで、
単純に足して225で割るだけでは株価の高い銘柄の値動きが顕著に反映されてしまうためです。
“みなし”とは
そこで、すべての銘柄をある程度均等に計算するために、
みなし額面という方法で株価を計算しています。
みなし額面とは株価の額面を50円とみなして計算することです。
参考までに「みなし」とついているのは、
現在では額面制度を使用していないためです。
このみなし額面で225銘柄を50円の額面に換算した値段を出して、
それを225銘柄ぶん合計します。
みなし額面で換算し合計した株価は、除数で割り算されます。
除数は当初は日経225の銘柄数の225でしたが、
株式分割・併合や銘柄の入れ替えなどが発生するたびに値が修正され、
2015年9月18日現在の除数は24.473です。
除数を修正することで指数としての連続性や継続性が維持されています。
日経平均株価の算出方法を、
額面50円のみなし額面に換算して単純に合計し除数で割ることで算出すると説明しましたが、これにより、換算した結果の値段が大きい銘柄ほど
日経平均株価に大きな影響を与えることになります。
日経平均株価を100%とした場合の、
銘柄ごとのみなしの値段の比率を構成比率(寄与度)と言い、
ファーストリテイリングの構成比率が10.24%と大きな影響を与える一方、
ユニチカやりそなホールディングスの構成比率は0.01%
(いずれも2015年9月18日終値)と、
銘柄によって大きな差があるのも特徴です。
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