少子化にも関わらず、増え続ける大学
国公立や私立に限らず、同じ大学なのに学部によって偏差値に差があったり、
同じ学部なのに学科によって違ったり、偏差値の違いが見られます。
学部による差、学科による差はどうして生まれるのでしょうか。
要因はいくつかあります。
1つは学部の人気です。
入学試験ではトップの成績を取った人から順番に合格していき、
定員がいっぱいになったところでカットされます。
特定の大学を卒業した人ばかりが政治の舞台で活躍するとか、
企業のトップとして抜きんでるとかそういう評判が出れば、
その大学に注目が集まります。
最近では就職に強いところ、先端的な研究をしているところ、
教授に著名な方がいるところなども人気の1つになります。
学力のある人がこぞって受けるようになれば、
おのずと偏差値は上がるようになりますし、逆に、
評判が悪ければ人気も落ちていき、当然その数値も下落傾向となるわけです。
偏差値に差が出るもうひとつの要因
もう1つ要因としてあげられるのは、後にできた学部学科であることです。
学部といえば、経済学部や法学部、文学部、理工学部、社会学部など
どこにでもありそうな学部を思い浮かべることができます。
一方、新たな学部を新設する動きもあり、
ユニークな名前の学部や横文字の学部が該当します。
学科でも、経済学科、法学科経営学科などの以外にも、
時代に合わせた様々な学科が登場しています。
こうした新たな学部学科が偏差値において苦戦する傾向にあるのです。
法学部に目指すにしても、
なぜその学科を目指すのか明確な根拠をもって入る人より、
センター利用の滑り止めだったり、法学系ならなんでもいいから
という理由で選ぶケースが多く、そ
のような理由で入った生徒は学業にも身が入らないことが多いです。
それが結果として、人気につながらず、
たくさんの人が受験する状況ではないことになります。
国公立大学でも、その傾向は大いにあります。
国公立大学の場合、文学部、教育学部、医学部がほぼすべてのところにあります。
しかし、そこにしかその学部がないというユニークなものや、
本部から離れたところにある学部は私立同様、
偏差値面で他の学部に比べ水を空けられていることが多いです。
また国公立の場合、旧帝大だったかどうか、
三大都市圏から離れているかどうかでも優秀な学生の確保に苦労する場合があります。
基本的には誰もが知ってるような学部学科に流れるので、
その大学だったらどんな学部学科でもいいという理由で
入るような人がどれだけいるかも大事です。
裏を返せば、この学部学科ではこういうことに長けているから
それについて学びたいとか、このゼミは政財界の重鎮も
在籍していた名門だから絶対入りたいなど、
入った後も継続して勉学に励める環境であれば、
自然と人気も上がり、偏差値につながってくるのです。
その数値だけが全てではないと言う有識者の人がいますが、
その学部への期待度と置き換えて、
勉学に励むことが受験生にとっては大事なのではないでしょうか?
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