中古車情報誌の代名詞的存在「カーセンサー」
カーセンサーは1984年に創刊された、
リクルートマーケティングパートナーズが発行する中古車情報誌です。
以前までの中古車情報誌は、中綴じと呼ばれる、
ホチキス留めタイプしか出ておらず、その情報量も少なかったのですが、
カーセンサーは膨大な情報量、そして無線綴じという
文庫本などで見られる糊で固める方式を
中古車情報誌の中では先んじて採用しました。
当初は全国版のみだったカーセンサーは、
1980年代までに関東版と関西版を、
現在では、北海道版、東北版など地域ごとに16誌を発行しており、
多くのカーユーザーに愛用される雑誌となっています。
カーセンサーのいいところは、
長年の情報の蓄積を中古車選びに反映させようとする姿勢にあります。
例えば、中古車情報誌をはじめ、
中古車に関する広告やネット情報などには、
きれいとか状態はまずまずなど抽象的なことがよく書かれています。
しかし、見る人によっては
きれいだったりそこまでもなかったりと判断が分かれ、
結局実際に見ないとわからないという状況がありました。
それを実際に車を見なくてもいい車かどうかわかるように
ということで始まったのが、カーセンサー認定です。
カーセンサー認定とは、第三者機関であるAISの評価を用いて、
厳密に採点をした中古車を言います。
AISは元々インターネットオークションのために作られた審査機関で、
その評価項目は細かく、大変厳しい基準で運用されています。
インターネットオークションで中古車を仕入れる業者のみならず、
中古車ディーラーまでもがAISに検査を依頼し、
評価をしてもらっています。
カーセンサー認定の車は同じ会社が同じ基準で見ているため、
評価の点数でどういう状態か一目瞭然です。
もちろん評価点が全てではなく、
走行距離や年式なども大事ですが、
ユーザーが中古車を選ぶうえでのファクターの1つとして
カーセンサー認定は存在しています。
カーセンサー認定とは?
カーセンサー認定車は、カーセンサーのWebサイトで確認することができます。
条件の項目には値段から年式、カラーなどがあり、
それで検索した結果、合致したものが検索結果として出てくる形をとっています。
意中の中古車を見つけた場合、お店に連絡し、
実際の目で確認することになります。
車両品質評価書という、
AISで検査してもらった評価の紙を見ながらチェックすることで、
それに書いてあるものが実際はどういう状況なのか、
自らが重視しているポイントがどれくらいのものなのかなどを見るので、
とてもわかりやすいです。
こういった取り組みが評価され、
カーセンサーは創刊30年を経ても人気を保っています。
ちゃんとした情報を正確に正直に届けるというポリシーは
昔から変わっておらず、一貫した姿勢が評価されており、
その部分が魅力ではないでしょうか。
中古車の中には事故車が混じっているのではないかと
ささやかれていますが、
そういったネガティブな情報を吹き飛ばす努力をしっかり行っています。
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