三井住友信託銀行は2012年に現在の商号で発足した信託業務を取り扱う銀行です。
信託銀行は一般の銀行で行われる個人客の預金の預け入れや引き出しといった業務ではなく、信託業務を行う銀行です。
信託とは、自分の資産を他人に譲渡したり、その資産を運用することです。
信託銀行が行う業務は顧客から預かった資産を運用して収益を上げる金銭信託や、資金を集めて貸し付け、金利を配当する貸付信託、企業の年金基金を運用する年金信託、個人が持つ土地に建物を建築し、企業ビルや住宅として貸し出す土地信託といった業務があります。
三井住友信託銀行もこういった業務を行っており、日本において最大規模の信託銀行なのです。
三井住友信託銀行のサービス
三井住友信託銀行の良さが出ている業務が顧客の将来のための準備に関する業務で、資産継承のための遺言信託では残された家族の相続争いを避けるためのプランを提案し、相続人以外の人に遺産を残したい場合も専門スタッフが実情を考慮してプランを考えるといったきめ細やかな対応を行っています。
また、相続に関する手続きを一括して代行するサービスもあり、手続きが煩雑で時間が掛かる相続に関する物事を確実に行ってくれるのです。
法定相続人の確定や不動産の名義確認、相続財産の把握など相続において必須と言える事柄に加え、有価証券や預貯金の名義変更や遺産分割のアドバイス、相続税に関する相談など、個人個人の状況に合わせたサポートが期待できるため多くの利用者を獲得しています。
銀行の枠を超えたより専門的な相談がしたい利用者のために、弁護士を紹介する制度も設けています。銀行の利益に直接繋がらないことであるにも関わらず、利用者の立場に立ったサービスを提供しているのです。
三井住友信託銀行の社会活動
また、高齢化が進む社会において必要不可欠な業務を行う信託銀行であるという観点から、企業の社会的責任を全うする活動も活発に行っています。
特に気候変動に関する活動に積極的で、グループ企業との連携を活かした活動で地球環境の改善に取り組んでいるのです。
エネルギーを供給する際に再生可能エネルギーを利用したり効率の良い発電設備の設置、さらに家庭や企業、交通システムなどをネットワークで繋ぎエネルギーの利用効率を高めることを目標にするプロジェクトを実施し、リースやファイナンスといった三井住友信託銀行が得意とする金融分野で実現をサポートしています。
他にも、地域環境について神奈川県や和歌山県、岡山県の小学生に授業を行い、地元の歴史的な建造物や環境が古くから人の手によって守られてきたことや、水源の森を持つ地域で自然環境を守ることが水の確保や気温の上昇を防ぐことなどを説明し、子どもたちに現在の暮らしが実現できていることの尊さと、将来に向けて考えなければならないことを学んでもらうといった取り組みも行っています。
三井住友信託銀行の良さは、顧客のために親身になって行うサービスと、銀行の社会的責任に対する意識の高さにあるのです。
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