もしもの時の自動車保険
自動車保険と一言で言いますが、実は2種類の保険があります。
それは、自賠責保険と任意の自動車保険という分類です。
自賠責保険は別名強制保険とも呼ばれている保険で、
その名前の通りに車両を運転して公道を走る人は全員加入しなければならない保険です。
もう一つは任意保険。
自賠責保険では保証されていない部分を補うための保険です。
この記事では、自賠責保険と任意保険のそれぞれの内容や
等級などについてご紹介します。
自賠責保険とは
自賠責は、正式には自動車損害賠償責任保険といい、
交通事故の被害者を救済するために法律で定めた制度です。
そのため、自賠責での補償の内容は対人賠償部分の補償に限定されていて、さらに限度も設定されています。
国で制定している保険制度なので、どこの保険会社で契約をしても
保険料や補償内容が全て同じであるのも自賠責保険の特徴です。
対人賠償補償のみなので、物損や自分の車が受けた損害の補償、
また自分の車に乗っていた人の傷害補償などは自賠責では一切ありません。
任意保険とは
また自賠責保険の補償内容だけではカバーしきれない人身事故も多く発生していますので、
多くの人はこの自賠責保険に加えて任意の自動車保険に契約しています。
この任意の自動車保険は、各損保会社が独自に制度を開発して発売しているので、
会社によってあるいはプランによって補償の内容や保険料はいろいろです。
任意の自動車保険の保険料は大変細かく分かれていて、
補償の内容を選択しながら保険料を決定していく
「リスク細分型」と呼ばれる保険が最近の主流です。
補償の内容は、対人賠償補償・対物賠償補償を中心に
必要な特約を付加していく形で決めていくのが一般的です。
自動車任意保険の特約には、家族限定特約や医療特約、バイク特約などがあります。
また任意の自動車保険の特徴的な制度に、等級があります。
自動車保険の等級とは
この等級は、通常1から20の数字で表されていて
その車両が保険を使った履歴と連動しています。
例えば新規で保険に契約する時には6等級が適用になり、
その契約年度に保険を使うことがなければ
次年度は等級がひとつ進んで7となり、保険料は少し安くなります。
逆に6等級の時に保険を使ったとすると
次年度は等級が小さい数字に戻り、保険料は少し高くなる仕組みです。
等級の仕組みを知って、賢く保険を選ぶには
自動車任意保険の等級は、その契約の保険を使った履歴、
つまりリスクを表していると言えます。
生命保険や医療保険では、年齢が大きい人は
入院などのリスクが高いために保険料が高く設定されています。
自動車任意保険においても、リスクの高い人からは保険料を高く、
リスクの低い人からは安く徴収する仕組みで、そのリスクを表すのが等級であるといえます。
自動任意保険の保険料は、補償内容・等級・特約の他に
運転する人の年齢条件によっても変わってきます。
年齢条件は、その車を何歳の人が運転するかを設定する項目です。
若い人が運転する契約の方が保険料は高くなりますが、
運転する可能性のある人のうち一番年齢の若い人に合わせて設定しておく必要があります。
誰がどのシーンで運転するのかをよく考えたうえで、
自動車保険も数社複数見積もりを取って検討することが望ましいといえるでしょう。
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