かつて国鉄であった会社が分割民営化されてJRが誕生したのは、1980年代の後半のことです。
あれから30年近くが経過しますが、民営化後はサービスなどが大幅に改善され、国内を旅行する際などにJRを利用すると非常に快適な旅が出来る状況が作り上げられるに至りました。
JRの魅力は何と言っても全国に張り巡らされた路線の多さでしょう。これが何を意味するかと言いますと、例えば青森から鹿児島まで列車で移動する場合、乗車券は一枚で済むということなのです。
もちろん、現実的には新幹線を利用した場合は指定席券や特急券が必要になるのですが、乗車券は買い替える必要はありません。
従って乗り換えの際も非常にスムーズで、駅の構内を移動するだけで乗り継ぎ列車に乗り換えることが出来ます。
こういったことは私鉄各線では限界があります。関東圏や関西圏では多くの私鉄会社も路線を走らせていますが、私鉄はその地域限定でしか走っていない会社が多いので、JRのような長距離移動をするにも範囲が限られてしまうのです。
また、新幹線があるのもJR各社の強みです。新幹線の速さにはどの私鉄列車の特急も勝てません。新幹線は開業当初は東京から大阪を結ぶ路線だけでしたが、徐々に路線が全国に拡大し、現在では鹿児島県から青森県までの列島を縦断することが可能になっています。四国と北海道には新幹線がありませんが、2016年に北海道新幹線が開業する予定になっており、ますます便利になる見込みです。2015年には北陸新幹線も開業し、関東圏と北陸を結ぶ路線も便利になりました。
JRにはあまり知られていない雑学が多くあります。そのうちの1つが、関西圏を走る新快速電車の存在です。
新快速電車とは
その列車は兵庫県の姫路付近と滋賀県の米原付近までを結ぶ高速の列車なのですが、特急料金なしで利用できるのです。
スピードも最大時速が130キロ程度出ますので、普通なら特急料金を徴収してもおかしくない存在なのですが、普通料金のみで利用できるのです。従って鉄道ファンの間では非常に優秀な存在の列車として評価が高いのです。
同区間には新快速以外の快速列車と普通列車があり、途中の待ち合わせ駅で新快速へ乗り換えることが出来る利便性も兼ね備えています。関西圏は私鉄各社との顧客の奪い合いという背景もあり、特急料金をとらずにお客さんを集客しようとする狙いもあると思われます。また、他の雑学としては、指定席をとった列車に乗り遅れた際にその後の列車の自由席に乗車出来るということもあります。旅行の際などに予定が狂ってしまって指定席をとっていた列車に乗り遅れるということは多くの人が経験していることだと思われますが、そういった場合は後続の列車の自由席には乗車が可能なのです。指定席券は権利がなくなってしまいますが、特急券としての価値は残るということなのです。従って座れるかどうかは分かりませんが、遅れた場合も目的地へ向かうことは可能だということを覚えておきたいものです。
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