東海道新幹線での旅行と言えば、名古屋がオススメです。
観光地スポットの数だけなら、東海道新幹線の起点となる東京や横浜の方が名古屋より数多くありますが、東海道新幹線に加えてリニア中央新幹線が開業する名古屋では、駅周辺の大規模な再開発や鉄道建設・運輸施設整備支援機構が保有していた笹島跡地でも大規模な都市開発が進められており、大きく変わりつつある地区です。
又、名古屋は、戦国時代の中心を担った織田信長、豊臣秀吉、徳川家康などが過ごした歴史ある地区でもあり、歴史的建造物や歴史的資料が多く残されています。
市をあげて秋に開催される名古屋祭りでは、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の郷土三英傑や濃姫、ねね、千姫の三姫のパレードが行われ、名古屋市南部では一般市民が参加して戦国時代の合戦を再現する東海合戦ワールドなども開催されます。
名古屋の観光スポットとして、1番にあげられるのが名古屋城です。
名古屋城は、1612年に徳川家康が子義直の居城として築城され、現在は日本100名城や国の特別史跡に指定されていますが、名古屋空襲で大部分が焼失しています。
名古屋城の大天守閣は、昭和34年に地下1階、地上7階のコンクリート造で再建され、大天守閣内部の各階では重要文化財の本丸御殿障壁画・天井板絵の一般公開や実物大金鯱模型、石引き体験、駕篭乗り体験などが楽しめ、名古屋城と名古屋の歴史を学べます。
又、名古屋駅周辺には、桶狭間の戦いの情報戦に活躍した織田信長の側室生駒吉乃の与えた小牧城、尾張国の守護所とされた清須城、斎藤道三の居城であった稲葉城(岐阜城)、豊臣秀吉の一夜城と呼ばれる墨俣城などの城が整備されています。
熱田神宮は、紀元113年に日本武尊の妻が伊勢湾に突き出した熱田台地の南端の岬に社地を定めたとされ、三種の神器とされる草薙の剣や織田信長が桶狭間の戦いの戦勝祈願をした事で知られ、伊勢神宮に次いで権威ある神社です。
又、伊勢湾に飛び出した熱田神宮は、中国の霊山伝説である蓬莱山に擬える事がある事から蓬莱宮と呼ばれ、現在でも名古屋めしで知られる鰻の櫃まぶしの名店蓬莱軒や地酒蓬莱泉、徳川美術館の蓬左文庫などの名残りが残されています。
徳川園は、国宝に指定されている源氏物語絵巻を一般公開している徳川美術館や早稲田大学で発掘された龍門の瀧の遺構を移設した池泉廻遊式の大名庭園、河内本の源氏物語を所蔵する名古屋市蓬左文庫などで知られる尾張藩2代藩主徳川光友の隠居所である大曽根御屋敷跡地です。
名古屋市市政資料館は、昭和54年まで中部地方の司法の中心として機能した裁判所であり、大正11年に赤い煉瓦と白の花崗岩を組み合わせた荘重で華やかなネオバロック様式ので建築された建造物です。
数々の美しいステンドグラスや工夫を凝らした内装が非常に美しいと評価され、昭和59年に国の重要文化財に指定されています。
名古屋市市政資料館は、裁判所の資料の一般公開だけで無く、建設当時の姿に復元されたシャンデリアや家具などの調度品、カーテン、じゅうたんなどの内装、拘置所、牢獄なども見学出来ます。
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