西武ライオンズの魅力は徹底した管理野球で、今の野球の原点ともいうべきものを作ってきたことがあります。
今でこそ西武ライオンズはパリーグの優勝争いを逃すこともありますが、昔の強かった西武ライオンズは常勝の読売巨人を圧倒するかのごとき力をみせました。
しかも、選手はそれほど有名な選手は多くはなく、パリーグは今のように人気のある時期ではなかったので、それほど注目されてはいませんでした。
ですが毎年のようにパリーグ制覇を果たし、日本シリーズでセリーグの覇者を倒してしまうというその強さが脚光を浴びるようにもなってきたのです。
ここまでの功績をあげたのは、やはり広岡監督の管理野球といったものが大きかったといえるでしょう。
それまでのプロ野球は個人の能力に重きを置いていて、いってみれば個人に自由にやらせるといったことが主流でした。
ですが、この監督は選手を徹底した管理しました。
それは試合の後の過ごし方や休日にいたるまで管理されたといわれています。
そのため、選手は試合においてベストの体調で試合をすることが出来、試合においても相手を徹底的に研究してデータによって相手を圧倒していくといったことが行われるようになりました。
今でいうデータ野球の始まりといってもいいでしょう。
もちろん、それまでから相手の選手のデータを集めて弱点などを分析するといったことはあったのですが、その規模といったものはそれほど大きなものではなく、有効に機能しているかどうかはなかなかわかりませんでした。
ですがこの監督によって、何度もパリーグ制覇を果たし、常勝軍団といわれるまでのチームが出来上がったことで、その野球理論といったものが大きな意味を持つことが世に示されたといえるものでした。これによって西武ライオンズは確固たる地位を得たといってもいいでしょう。
人気の無かったパリーグを引っ張っていたのはこの西武ライオンズといえるのかもしれません。
今でこそパリーグにも多くのファンが出来るようになっていますが、昔のパリーグは本当に人気のないものでした。そこで実力をつけて日本シリーズを制覇したりするようになったのです。
そのため、人気のセリーグ、実力のパリーグといわれるようにもなりました。
こういった時代をつくってきたからこそ、このチームには魅力があるといえるのではないでしょうか。
単に有名選手を引っ張ってきて強いチームとなったというのではなく、地道な努力によって今の地位を得ているからこそ、地力のあるチームとして毎年優勝争いが出来るチームとなっています。
今のデータを重視する野球を作り、人気のなかったころのパリーグを支えてきたチームだからこそ、多くの人が応援できるチームに成長したといえるでしょう。
そのことは、このチームから多くの名選手といわれる人が誕生し、今も監督コーチ、野球解説者などになって、さまざまな形で野球界を引っ張っていることからもわかります。
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