2013年に式年遷宮で話題になり、2016年には先進国首脳会談の開催地が伊勢志摩に決定し、海外からの観光客の注目度も今後いっそう高まる伊勢神宮は、太陽を神格化した天照大御神が祀られ、皇室との結びつきが強い場所です。江戸時代には、多くの庶民も「お伊勢参り」を名目として旅行が許され、伊勢街道をが人、物、金の流れを作り出す、経済交流の重要な起点となりました。日本全国に数多く存在する寺社仏閣のなかでも、最大規模といわれる敷地には、随所に大木なども見受けられ、誰もが清らかな気持ちになるパワースポットでも有名です。
伊勢神宮を訪問する際に多くの観光客が立ち寄るのが、おはらい町•おかげ横丁です。このエリアは平成5年に伊勢神宮宮内門前町に、お伊勢さんのおかげという感謝の気持ちをこめてオープンしました。江戸から明治時代にかけての伊勢路の代表的な建築物などが移築•再現されたこのエリアに一歩踏み込むと、江戸時代にはるか伊勢をめざした人々の命がけの旅にタイムスリップした心地を感じることができます。三重の郷土の味、名産品、風習、人情に至るまで体験することは、長く記憶に残るはずです。
また、地元の方々が好むオススメスポットとして、伊勢神宮の内宮から歩いて15分程度の場所にある猿田彦神社があります。ここに祀られている猿田彦大神は、内宮を建てる際に自分の土地を譲った神様で、伊勢神宮とは大変ゆかりが深い神社です。伊勢神宮の内宮は、世界平和や国家安泰などのお祈りをする場とされているため、おみくじや絵馬などがないので、個人的なお祈りもしたい場合などは、まずは猿田彦神社で祈願してみるのもおすすめです。
そして、誰もがどこかで一度は見たことのある夫婦岩があります。江戸時代の浮世絵師などにも多く描かれ、二見輿玉神社の夫婦岩は海上安全や大漁祈願と、夫婦円満、家内安全などが古神道の基づき、自然界の岩や石などを神体として信仰した代表的なものです。
多くの歴史に触れたあとは、家族連れなどにおすすめなのが伊勢安土桃山時代村です。織田信長が琵琶湖のほとりに築城した安土城を中心に、安土桃山時代の町並みを再現した村を舞台に、忍者や戦国武将、町奉行などのライブパフォーマンスが行われます。大人から子供まで楽しむことができ、また歴史に触れることによって400年前の時代にタイムスリップすることができます。中でも資料に基づき原寸大で再現された安土城は、織田信長が当時の戦国武将とは、ひと味もふた味も異なっていたことが、天守閣の構造を見ただけでわかります。城好きな方も納得のお城の6階からは、安土桃山時代村を眺望することができ、7階の黄金の間は必見のスポットです。
このように、伊勢市内には、上記のような歴史的観光地やスポット、文化村など、老若男女を問わないスポットが散在しており、一度の旅行でたくさんの思い出をつくることができる大変魅力的な場所です。
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