アディダス(adidas)はドイツのバイエルン州に本社を構えるスポーツ用品の開発、販売を行うスポーツメーカーです。
創立は1949年で、同系統の商品を扱うライバルメーカーと比べても長い歴史があるというわけではありません。
靴職人の息子であるアドルフ・ダスラーが、後に別の道を歩むことになる弟とともに靴の製造を行う会社を始めたのがアディダスの前歴です。
ダスラー兄弟が袂を分かち、兄であるアドルフが設立したのがアディダスです。
特徴的な三本ラインは、創立時から使用されています。元来、デザインとして用いられていたわけではなく、当時のスポーツシューズは革製だったため、履いて歩いていると徐々に本体が伸びてきてしまう仕様でした。それを三本のバンドで押さえていたことが由来です。現在のスポーツシューズは素材に革が用いられることはなくなりましたが、三本ラインはアディダスの象徴としてデザインとなって使用されているのです。
アディダスは幅広いスポーツ用のシューズを開発しています。
最も有名なのはテニス用シューズです。
アメリカのテニス選手であるスタンスミスの名を冠したテニスシューズはテニスファン以外にも好評で、シンプルなデザインが好まれて若者の間でファッションアイテムとして長い間定番になっています。
実際にテニスを行う際のシューズとしても性能が高く、試合中のストップアンドゴーからリーチを伸ばしてのランジ動作まで、選手の動きを妨げることがありません。
また、近年ではサッカーに多大な力を注いでいます。
サッカー用のスパイクはフィット感を重視していて、選手がイメージ通りのキックを行えることが大きな特徴です。ボールを蹴る動作だけではなく走る動作、ジャンプする動作などサッカーにおいて必要となる動きの全てをサポートするように考え抜かれたフォルムのスパイクが生産されています。
有名選手が好んで使うこともあり、スポンサー契約を交わしてその選手の要望に合わせた専用モデルが開発されることもあります。そのモデルは一般にも発売され、誰でも選手が使っているものと同じスパイクを履いてサッカーを楽しむことが出来るのです。
さらに、シューズだけでなくユニフォームも生産しており、日本代表をはじめ、ドイツ代表やアルゼンチン代表、スペイン代表といったサッカー大国から、メキシコ代表、コロンビア代表、ボスニアヘルツェゴビナ代表といった国まで、多くの代表チームの公式ユニフォームを手がけています。
ランニングシューズにも力を入れています。シューズとしての基本的な性能向上は当然として、IT企業と手を組み新たな取り組みにも挑戦しています。それが、マイコーチシステムです。シューズにセンサーを内蔵することにより、ランニングのルートマップを作成したり、設定した目標までの距離などを音声で教えてくれる機能があります。
アディダスは、伝統的なスポーツシューズをおろそかにせず、さらに最先端の取り組みも行っているメーカーなのです。
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