この夏、世界を席巻したのがポケモンGOと呼ばれるアプリです。
ポケットモンスター、略してポケモン、世間の皆さんは必ず一度は耳にした事がある作品です。
元々はゲームボーイで販売された育成ゲームでした。
白黒画面の携帯ゲーム機の時代から爆発的な人気を獲得したソフトであり、色々なタイトルが定期的に販売されてきた、任天堂の看板商品になります。
ピカチュウに代表される可愛いキャラクターをゲットし、育成でき、それで友達とバトル出来るのがポケモンという作品の醍醐味です。
ポケモンGOはいわゆる原作のゲームソフトとは若干、仕様が異なるものの、基軸のシステムは同様です。
大きな違いは実際に世界が舞台になっている所で、まさしく現実世界をスマートフォンユーザーが歩き、街の中でポケモンをゲットしていけます。
地域によって出現するポケモンが違っていますし、GPSのシステムと連動していため、実際に歩かなければレアなポケモンをゲットする事は出来ません。
ゲームと言えば、自宅でプレイするインドアな趣味と位置づけられてきましたが、この夏のポケモンGOの登場によって、この固定観念は見事に打ち崩されました。
有名な施設や話題のスポットに出かける事で、希少なポケモンがゲット出来たり、価値の高いアイテムがもらえる等、スタンプラリーのような楽しみ方があり、子供たちはもちろん、大人たちもどっぷりポケモンGOの魅力にハマっています。
バーチャルリアリティではありますが、実際の草むらや野山、ビル街で憧れのポケモンと出会えるため、ゲームの中で疑似体験していたモンスターボールを投げてポケモンをゲット出来る、という夢の経験がリアルに味わえるのがポケモンGOの面白い点です。
ただ、ブームの背景で悲しい出来事も頻発しています。
歩きスマホによる事故や事件が多発しており、特にテレビを中心としたメディアが連日ポケモンGOへのバッシングを強めています。
ポケモンGOをプレイしていたユーザーが起こしたトラブルは些細な案件でも全国ネットのニュース番組で放送され、任天堂とポケモントレーナーへのバッシングが始まっています。
ポケモンGOで遊びながらトラックを運転していたドライバーが死亡事故を起こした事例もあり、またポケモンGOで遊んでいた女性が男性から因縁を付けられて暴行を受ける、ポケモンGOによって不法侵入の事件が起きる等、確かに悪質なユーザーが現れており、いくつかの解決すべき課題が見えて来ました。
ただ、いずれもポケモンGOのゲーム的な仕様が事故やトラブルを誘発しているのではありません。
メディアではさもポケモンGO自体に大きな欠陥があるかのように報じられていますが、そもそも運転中にはありとあらゆるスマートアプリを操作してはいけませんし、女性が男性に因縁を付けられてしまったケースは女性側にも言わば誤解される行動と言動があり、やはりポケモンGOによって被害が誘発されたとは言いがたい事案です。
既に世間的には連日のバッシングによってポケモンGOへの誤解が広がっていますので、
開発元ではないものの、任天堂の方としては誤解を解く真摯な広報活動が必要となるでしょう。
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