実際にマーケティングを学んだ、元サラリーマンの体験談
独立をして初めて真剣に、マーケティングのことを勉強するようになりました。
サラリーマンをしていた時にもある程度はマーケティングという概念はありましたし、それがなければ顧客に対してサービスの説明や提案ができませんからそれなりに基礎はできていると思っていました。
しかし、それはあくまでも会社から与えられていたことをこなしているだけであり、実際に自分で独立をしてみるとマーケティング基礎の基礎もわかっていなかったのだなということを痛感したのです。
セグメンテーションという概念は、サラリーマンの頃には意識することはほとんどなく、その区分けに関しては会社に割り振られているものでしたから、セグメンテーションの重要性ということをあまり認識をしていませんでした。
雇われている立場であれば、結局のところ自分の仕事の範囲のことだけを理解していればよく他のセグメンテーションの部分に関しては知らなくてもいいというわけではありませんが、知っていれば仕事がやりやすくなるという程度でそれほど大切なものではないと思っていたのです。
ところが自分で全て管理する立場になると、いかに正確にセグメンテーションをすることができるかどうかによってビジネスが上手くいくかどうか大きく変わるものだということがわかったため、区分けをするというのは非常に大切なことだとわかりました。
4Pの概念というのも認識が大きく変わったもののひとつであり、製品、価格、流通、コミュニケーションどれひとつかけても行けないということがわかったのです。
製品やコミュニケーションに関しては、雇われる立場でも大切なことですが価格や流通に関しては会社にあるいは別の部署に任せていたような部分もあって、分担されていましたから4Pという概念もあまりなかったのですが、独立をすると価格や流通に関してもよく考えなければすぐに経営が傾いてしまうということを知りました。
事業というのは非常に繊細なバランスの上に成り立っていて、丼勘定では上手く行くようなものではないと実感することになったのです。
ベネフィットというのも自ら製品やサービスを生み出すとなると、嫌でも真剣に考えなければならずどれだけ顧客にとって利益があるかというのは、何より大切なものだと考えさせられました。
結局、顧客はお金を払うだけの価値が有るかそれ以上の魅力があるかということを重視しているわけですから、顧客のベネフィットなしに経営や成り立ちません。
これも与えられた仕事をただこなしているだけでは、表面的なベネフィットしかみることはなくそこから一歩踏み込んだ味方というのができていませんでしたから、このような点でもマーケティングの基礎というは知らないものなのだなと思いました。
ビジネスをする上でマーケティングは重要だといいますが、それは本当のことでサラリーマンであればいまいち実感がわきにくくても、経営する立場になると考え方がガラリと変わるものです。
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