そもそも車検って何のためにあるの?
車検とは自動車検査登録制度の略称であり、日本ではミニカーや小型特殊自動車を除いた自動車や排気量が250ccを超える自動二輪に対して、一定期間ごとに基準に合っているかを検査することと自動車の所有権を公証するための登録を行なう制度になります。
検査をする箇所はたくさんあり、まず持ち込んだ車両とその車検証があっているかを確認します。
これはエンジンの形式と車体番号が一致していることを確認しています。
あまり知られていない、車検の中身とは?
検査する箇所は最低地上高に灯火類やエンジンルーム、タイヤにスピードメーターにブレーキテストをします。
他にも光軸やサイドスリップに排ガス、足回りの検査をします。
最低地上高は法律により9センチ以上と決められており、これより低いと凹凸の激しい道では車体下部の部品などの損傷を起こすことがあります。
灯火類に関してはポジションランプやヘッドライトなど、それぞれが点灯するか定められた色であるかの確認や明るさや音などもチェックしています。
エンジンルームは液もれや異音などの確認や回転部に配線などが巻き込まれていないかを見ています。
タイヤは溝が1.6ミリ以上あるか車体からタイヤがはみ出ていないかなどの確認をし、スピードメーターは時速40キロのときの実際の速度を計測します。
スピードメーターは法定でプラス15パーセント、マイナス10パーセントと決められいるためこの範囲内であることを確認しています。
ブレーキテストでは定められた制動力があるかチェックし、サイドブレーキのワイヤーの張り具合などを検査しています。
光軸はヘッドライトの向きを確認し、向きが正しいかチェックしています。
サイドスリップとはハンドルを真っ直ぐにしたときにタイヤも同じように真っ直ぐになっているように見えますが、実際はそうではありません。
車の挙動などを計算に入れタイヤの向きを真っ直ぐではないように調整されているため、その横にずれている量を測定して確認します。
排ガスは作られた車の年代によって基準値が変わってくるため、普通に使用している分ではさほど心配しなくても問題ない検査になります。
足回りの検査では各サスペンションが正常に機能しているかを確認したり、オイル漏れやブーツ破れの有無をチェックしています。
気になる車検の費用は?
費用は車検基本料と法定費用を足したものになります。
基本料は二十四ヶ月点検整備検査代に代行手数料になり、業者により費用が変化するのは基本料によるものになります。
法定費用は重量税に自賠責保険料と印紙代になり、固定の料金になります。
しかし軽自動車や普通乗用車など車の排気量や重さにより、掛かる費用は違ってくるため注意が必要です。
また車検を行なう期間は新車で購入したときには三年後に検査をすることになり、その後は二年おきごとの検査になります。
このとき重量税は新車時で三年分、その後は二年分先払いすることになります。
自賠責保険も同じで次の車検までの分を加入することになります。
ひとくちに車検の費用と言っても、点検の費用以外に重量税や自賠責保険の料金も考えておかなければなりません。
意外と忘れてしまいそうになる車検ですが、コスト面でも準備が必要ですので、早めにスケジュールを立てておくことが大切だと言えるでしょう。
コメント