株価変動に揺れ動くIT業界
近年、さまざまなIT企業が一躍有名になっては下火になり、を繰り返してきました。
特にGREEやmixiの衰退と復活劇は、記憶に新しいですね。
mixiの株価は2007年から2008年にかけて3000円台に突入し、
4000円をうかがうところにまで伸びを見せました。
これは、
mixiが口火を切ったSNSブームの到来による利用者数の急増とリンクしており、
サンシャイン牧場に代表されるmixi内のゲーム人気も相まって、
人気が高まりました。
しかし、現在のSNSでも見られる、
実名での反社会的な投稿による炎上騒ぎが頻発し、
それをきっかけとして人気は下降線をたどります。
TwitterやFacebookの登場も追い打ちをかけ、
株価は長期低迷にあえぎました。
しかし、スマホアプリのモンスターストライクを開発し、
これが爆発的な大ヒットとなり、株価は過去最高を更新、
軽く4000円5000円を超え、6500円付近まで値がつきました。
最近は落ち着いてきましたが、
モンスト人気に衰えがまだ見られないことや、
それに続くアプリの開発によっては
今後も株価が大幅に動くことは間違いありません。
ゲームアプリの先駆け的存在
モンストより前にスマホアプリとして大人気だったのは
パズル&ドラゴンズです。パズドラを開発したのはガンホー。
ヒットを飛ばした2012年以前から急成長の企業として注目を集めており、
パズドラの大ヒットを受け、株式分割を実施、
時価総額ではDeNAを一時的に上回るほどの勢いを見せました。
しかし、ここ最近のガンホーの株価はパッとしません。
2013年の株価からは下落傾向で、2014年に盛り返した時期はあったものの、
ここ最近は400円台を行ったり来たりという状況が続いています。
これはガンホーが、
パズドラに続く新たなヒット商品がまだ出せていないことがあげられ、
業績に若干の伸び悩みがみられることが原因と考えられています。
しかし、前述のmixiのように新たなヒット商品や
サービスの開発で巻き返すことはそう難しいことではありません。
ガンホーにとって今が正念場と言えます。
常に変化し続けることの重要性
DeNAのライバルとして、今も張り合いを見せているのがGREEです。
両社は携帯ブラウザゲームと呼ばれるもので急成長を果たした会社で、
特にアイドルマスターに代表されるカードゲームは今も人気を集めています。
最大の特徴はコンプリートガチャ、いわゆるコンプガチャと呼ばれ、
1回300円のガチャガチャを回し、レアなカードをゲット、
もしくはコンプリートを目指し、多くのユーザーが熱狂しました。
GREEの株価は2011年から2012年にかけて急成長を見せましたが、
まさにその時期がコンプガチャの全盛期でした。
しかし、コンプガチャが社会問題化し、
サービスが休止となると、以降もなかなかヒットに恵まれず、
株価も急激に下がり、現在は2009年時の水準にまで下がってしまいました。
低迷期からGREEはなかなか脱せない状況にありますが、
IT企業に共通する、
常にヒット商品を作り続けなければならないという宿命と戦っており、
いかにそこから脱却するかが求められています。
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