東京都内に住んでいる方ならおそらく一度は京王線に乗ったことがあるでしょう。とはいえ、東京都内には様々な路線や地下鉄が蜘蛛のように張り巡らされていて、同じ目的地でも様々な経路があります。「どの線路を使ってもほとんど一緒でしょ?」と思いの方もいるかもしれません。しかし、どの路線を使うかによって違いは様々です。京王線を使う上でも様々な便利さがあります。
まず挙げられるのは運賃の安さでしょう。例えば、多摩地方にある八王子から世界でも屈指の大きさである新宿駅まで向かう場合、同じ八王子駅にあるJR中央線を使うと片道474円なのに対して、京王八王子駅を使えば360円で行くことができるのです。しかも、京王八王子駅は始発駅になっているため、人は誰も乗っておらず、確実に座席に座ることができます。朝の出勤ラッシュでもみくちゃになるのはゲンナリするので、最初から座席が確保されているのはありがたいですね。
また、京王線は駅のトイレやホームなどが清潔感があってとても綺麗です。急に腹痛があって、やむをえずトイレに駆け込んだ際に、汚いトイレだと嫌になってしまいますが、いつも清潔に保たれているため嫌な思いをせずにすみます(笑)。
東京都内の駅は、乗り換える場所が多すぎて迷いやすいので嫌だと思われる方も多くいるかもしれません。でも京王線ならそんな心配もありません。先ほど挙げた京王八王子駅からの京王新宿線や、渋谷と吉祥寺駅を結ぶ京王井の頭線など、路線の乗り換えも少なく、初めて来た方でも安心して乗れ、ホームで迷うこともないでしょう。
調布や八王子などの多摩地方を縦断する路線を持つ京王線ですが、東京都心とは思えないのどかな田園風景が多いのも単なる移動手段で終わらせない魅力の一つです。新宿駅や明大前の前を走る際には、所狭しと住宅やマンションが並び、ごみごみとした印象を受けますが、調布駅を通り過ぎるころには、緑が多くなり、のどかな風景が広がります。都会の喧騒を離れたこの落ち着いた景色にはなかなか癒されるものです。特に、地方から出てきた方には地元の電車を思い出すような懐かしい風景かもしれません。沿線に田畑が多いため、地元で取れた新鮮な野菜を買うことができるのも京王線沿線の便利さともいえるでしょう。都会のイメージが強い東京で地産の農作物を買えることに、驚く方も多くいます。自然の風景といえば外せないのが、京王井の頭公園駅に直結している井の頭公園です。
公園の中心に大きな井の頭池を擁しているこの公園は、日本さくら名所100選に選ばれるほどの桜の名所であり、春には桜が満開に咲き、多くの花見客でにぎわいます。また、公園のみならず動物園や水生物館などの観光スポットも充実しており、デートに使うもよし、家族で遊びに出かけるもよしといった人気スポットです。もちろん、電車内からでも、広大な公園の景色や満開の桜を見ることができます。東京都心で自然を味わいたいという方は京王井の頭線を使えば、公園に直接行けるので非常に便利です。
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