タクシーに乗っていて、気になってしまうのが料金です。距離が進んでいく中でメーターがどんどん上がっていくのを見ていて不安になってしまった経験がある方も多いと思います。時間の都合でタクシーに乗ったら意外な金額になってしまったという方もいらっしゃると思いますが、どのようにして決まっているのでしょうか。
まずは初乗り料金です。会社によってもまちまちですが、2kmまでは均一の料金になっているケースが多いです。ワンメーターと呼ばれるものです。初乗り料金で定められた距離を超えると距離ごとの料金が加算されます。概ね250メートルから300メートルの間で定められた距離を超えるごとに金額が加算されていきます。目的地の直前でメーターが上がって損した気分になった事のある方も多いと思いますが、タクシーの運転手が狙っているわけではないので運が悪かったと思ってください。
また見落とされがちなのが時間経過で掛る料金です。信号待ちや渋滞などで車が止まっている間にメーターが上がったのを見た事がある方もいらっしゃると思います。これは1分から2分程度の間で決まった時間の速度が一定以下だった場合、金額が発生するという仕組みになっているからです。ちょっと納得できない部分もあるかも知れませんが、逆にこの制度がないとコンビニやレストランなどで長時間待たされる場合が出てきますし、渋滞で時間が掛った場合に売上を確保するという側面もあります。
また、送迎を希望すればその分の料金も追加で発生します。金額は会社によってまちまちです。
そして忘れてはいけないのが深夜料金です。22時以降の深夜になると総額に割増料金がかかります。2割から3割といった会社が多いですが、個人タクシーなどでは深夜割増料金を取らないという場合もあります。これは深夜の場合は運転手に割増賃金を支払わないといけないという理由からと言われています。電車などでは取られないものなので納得がいかない部分でもありますが、運転手さんの為と思って快く払いたい物です。
また高速道路などの有料道路を利用した場合はその実費が別途加算されます。運転手さんが有料道路を使っていいか乗客に確認するのはこのためです。信号待ちなどでの時間部分の料金がなくなるので長距離の場合はむしろ有利になる事もあります。
他にもタクシー会社によっては長距離割引として一定料金を超えた場合に割引をしてくれたり、また空港などの利用者が多い場所への利用の場合は定額料金制度を導入している場合もあります。また貸切として時間単位で計算される場合もあります。また障害者手帳を持っている場合に割引が適用される場合もあります。
ちなみに、運転手さんの給料は歩合の割合が大きく、完全歩合制の場合もあります。
このように、タクシーの料金は乗っているときは分かりにくいですがしっかりと決められています。運転手が請求してきた料金は正当な料金と言えますので、文句を言ったりするのは控えましょう。
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