中日ドラゴンズの親会社である中日新聞は、東海三県を中心に大多数の世帯に読まれています。
その関係で東海三県での人気はとても高いです。成績面でも昔から一定の強さを見せ、巨人のV10を阻止したのも中日でした。
ただ日本一には縁がなく、2007年ほぼ半世紀ぶりに日本シリーズを制覇するまで何回もそのチャンスがあったのに活かしきれませんでした。
ヤクルトスワローズではキャラクターのつば九郎が有名ですが、それよりも先に人気となったのがドアラです。つば九郎と時を同じくして登場したドアラはつば九郎同様目立ちませんでした
今のように試合中でもパフォーマンスを見せてくれるドアラではなく、とても大人しい印象がありました。
当時の星野監督が野球に集中したいという理由で、おちゃらけたことができませんでした。
落合監督以降、選手の中にキャラクター性の強い選手が減少してきたことから、相対的にドアラが浮上してきました。
マスコットでありながら、少し間抜けでいじられキャラっぽいのがいいのかもしれません
。中日ドラゴンズの魅力は、緻密な連係プレーにあります。
優先されるのは打撃よりも普段からの守備という印象があり、打撃が良くても守備がダメならレギュラーで使ってもらえないくらいディフェンスのうまさが求められます。ゆえに、派手さはそこまでなく、堅実さが売りです。
特に落合監督はそれを重視し、プロ野球が大好きな人からは人気があったものの、そこまで野球に興味のない人からはあまり受け入れられなかったです
。落合監督曰く、勝利が最大のファンサービス。
そういう意味ではファンサービスに長けたチームでしたが、落合監督が退いてからの高木監督時代は他球団がやってるようなファンサービスをやろうとして、本業である野球がメチャクチャになってしまいました。現在は谷繁監督の元、立て直しに全力を注いでいます。そういう中で、多くの若手が投手野手問わず大勢出てきているのは喜ばしいことです。
ソフトバンクの育成から移籍してきた亀澤は一生懸命にプレーし、ファンから注目を集めていますし、投手の若松も安定的な投球が見ものです
。中日ドラゴンズはまだベテランの力が頼りですが、40代の選手が何人もおり、中間の年齢の選手があまり育っていません。
ここにきてようやく若手が活躍し始めたのはチームにとって朗報です。
中日はファンサービスに長けていないせいもあり、ドアラについてはうまいものの、選手の活用があまり得意ではありません。
その部分を他球団からマネるなどして取り込んでいけば、選手自体は好青年が多いので、よりよいファンサービスができるようになると思います。
現状はまだまだ玄人向けなチームですが、ドアラでつかんだ女性や子供のファンを手放すわけにはいきません。
そのためにも、若手がもっと活躍し、ファンサービスに力を入れられる状況にもっとなっていけば、今より人気はもっともっと上がりますし、魅力もどんどん出てくるでしょう。
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