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パナソニックの歴史と現況

パナソニック 仕事

パナソニックは、大阪府に本社を置く総合電機メーカーです。
創業者は世界でも有名な経営者として歴史に名を残す「経営の神様」と言われる松下幸之助です。

松下幸之助

1918年に松下電気器具製作所を創立し、パナソニックの歴史が始まりました。
当初は扇風機やランプの部品を製造販売しており、1927年に初めてのヒット商品となる自転車用の砲弾型電池式ランプを開発します。この商品は、2008年まで続くナショナルブランドを冠した第一号の製品でもありました。
1935年には松下電器産業株式会社という企業名に変わり、分社化も進めます。
その後、ラジオやテレビ、電動シェーバーや掃除機まで多種多様な家電製品を開発し、世界有数の電機メーカーとして名を馳せたのち、2008年に会社名をパナソニック株式会社に商号変更します。
これは、これまで以上に世界でも認知されるメーカーを目指してのことです。

パナソニック

パナソニック株式会社となるまで、松下電器産業株式会社ではナショナルとPanasonicというふたつのブランドを併用していました。

当初ナショナルブランドを使用していたものの、海外にオーディオ機器を売り込む際に商標の問題で「ナショナル」が使用できないことが分かり、英語で「全て」という意味を持つpanと、「音」の意味を持つsonicを合わせ、Panasonicとしたのがブランド併用の始まりです。その後、同業他社のブランドイメージ向上に対抗するようにPanasonicを日本国内でも使い始めました。
それ以来、国内向け商品と、親しみやすいイメージが望ましい掃除機や冷蔵庫といった白物家電はナショナルブランドを使用し、海外向け製品とハイテクなイメージが望ましい最先端のオーディオ機器やデジタル家電などはPanasonicブランドを使用するという形式が定着していました。

しかし、企業形態や商品展開がグローバル化していくにつれ、複数のブランドを併用することによる分かりにくさなどのデメリットが目立ちはじめ、ブランドイメージを統一する必要に迫られます。
そこで、日本国内でも世界でも浸透している「パナソニック」を統一ブランドにすることを決定し、社名も変更することになったのです。

パナソニック

現在、パナソニックは「4カンパニー制」を採用しており、テレビやレコーダーといったデジタル家電や家事商品、エアコンなどを手がけるアプライアンス社、照明関係やエネルギーマネジメントを担当するエコソリューションズ社、デジタルカメラやプロジェクターといった映像関係やノートパソコン、タブレットなどのモバイル事業を展開するAVCネットワークス社、そして車載用機器や電池、電子部品を開発するオートモーティブ&インダストリアルシステムズ社の4社によって成り立っています。
この制度により、総合電機メーカーとして幅広い分野を手がける社風を体現しています。
長い歴史を持ち、現在でも第一線で活躍する電機メーカーなのです。


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