2016/08/30
現在数多くあるメディアのなかでも、伝統と長い歴史をつくり続けているのが、
2012年2月21日に創刊140年を迎えた、毎日新聞になります。
この毎日新聞の始まりは、1872年(明治5年)2月21日に、
東京で最初の日刊紙として東京日日新聞が創刊されたことから始まって、
現在までの長い歴史がつくられることになります。
この創刊から3年後には、世界で初めてとなる新聞の戸別配達を実施しています。
多くの人が、手元に届いた新聞を隅から隅まで読んだことでしょう。
1876年には大阪日報が創刊され、
1911年に大阪毎日新聞と東京日日新聞が合併して、
全国紙としてスタートすることになります。
その後、1943年に題号を毎日新聞に統一します。
「毎日ジャーナリズム」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。
これは、報道に近道はないを合言葉にして、取材活動を時間をかけて粘り強く行い、
政治や経済、外交の深層にある、これらに関わる人たち以外には、
知ることができない情報を提供しています。
さらには、困っている人たちを手助けしたい、との気持ちが込められた
救済キャンペーンや、社会問題を独自の調査報道でわかりやすく解説したり、
役立つ情報やコラムなどを読者に届ける使命になります。
この「毎日ジャーナリズム」をもって、取材や記事を書く人たちがいることが、
幅広い多くの人たちから選ばれて支持されている、
大きなひとつの理由といえそうです。
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また、数多くの賞の受賞歴があります。
なかでも、1957年に設けられた新聞協会賞というものがあります。
これは、通信と放送を含んだ新聞全体の、
信用と権威を高めるような活動を促進するのを目的で、新聞協会賞ができています。
日本新聞界のなかでは、最も権威あるとされており、
編集部門で1957年の当初から27回の受賞歴があります。
この27回という受賞歴は、新聞界においては最多記録となっているようです。
この他にも、1972年に設けられた日本記者クラブ賞では、11人が受賞しています。
さらには、菊池寛賞は15回、ボーン上田記念国際記者賞では12人、
JCJ(日本ジャーナリスト会議)賞では20回という受賞歴があるのです。
これらの受賞に関わった多くの人が、
「毎日ジャーナリズム」をもって取材や報道を行った、大きな成果といえるでしょう。
毎日新聞は、開かれた新聞委員会を発足しています。
これは、信頼される情報提供を行うために、
社外の複数の有識者で構成された、第三者機関になります。
人権侵害を監視することや、紙面への意見を表明したり、
21世紀のメディア提言の3つの役割りを担っている委員会になります。
そして、週間点字新聞の「点字毎日」を1922年に創刊しています。
長きに渡って発行し続けているのは世界的にも例がないほどで、
毎日新聞が国内で唯一となっています。
2007年には、「水と緑の地球環境本部」を発足させており、
環境への取り組みも積極的に行っています。
「毎日ジャーナリズム」の使命と、
さまざまな取り組みが多くの人に選ばれている理由といえるでしょう。